ベルティヨン

ベルティヨン：パリのサン＝ルイ島で愛される老舗アイスクリーム店

ベルティヨン（Berthillon）は、パリ4区のサン＝ルイ島にあるアイスクリームを中心とした飲食店です。1954年の創業以来、その味と品質で地元パリジャンだけでなく、世界中の観光客を魅了し続けています。

店舗の概要

サン＝ルイ島の中心を東西に走るサン＝ルイ＝アン＝リル通り29-31番地に位置しています。この通りには他にもアイスクリーム店が軒を連ねていますが、ベルティヨンは特に有名で、多くの旅行ガイドブックで紹介されています。ノートルダム大聖堂のあるシテ島からサン＝ルイ橋を渡って徒歩約5分、最寄りのメトロ駅はポン・マリー駅で、そこからマリー橋を渡って徒歩約4分と、アクセスも便利です。

店名は創業者の名前から取られており、現在はその子孫であるショーヴァン家が経営を引き継いでいます。

ベルティヨンの特徴

店舗は、通りに面した売店と、併設された喫茶店から構成されています。アイスクリームとシャーベットの種類は70種類以上にも及び、その全てが牛乳、砂糖、クリーム、卵、ココア、バニラ、果物などの自然素材のみで作られています。防腐剤、人工甘味料、食品添加物を使用しないのが大きな特徴です。素材本来の味が活かされたアイスクリームは、一口食べればその違いがわかるでしょう。

併設の喫茶店では、イチゴのメルバが名物として知られています。一般的にメルバは桃を使ったピーチメルバが有名ですが、ベルティヨンでは新鮮なイチゴを使ったメルバが楽しめます。

営業時間と注意点

パリの多くの家族経営の店と同様に、ベルティヨンも夏季に休業期間があります。通常は8月の最後の2週間が休業期間ですが、旅行ガイドブックによっては7月下旬から8月としているものもあります。訪問の際は事前に確認することをお勧めします。

周辺情報

サン＝ルイ島は、歴史的な建造物や美しい街並みが残る魅力的な場所です。ベルティヨンでアイスクリームを楽しんだ後は、島内を散策するのも良いでしょう。また、サン＝ルイ＝アン＝リル通りには、ベルティヨンのライバル店とされるアモリーノなど、他のアイスクリーム店も存在します。食べ比べをするのも楽しいかもしれません。

まとめ

ベルティヨンは、パリを訪れたなら必ず立ち寄りたいアイスクリーム店の一つです。素材にこだわり、丁寧に作られたアイスクリームやシャーベットは、その味わいの深さで訪れる人々を魅了します。サン＝ルイ島を訪れた際は、ぜひベルティヨンのアイスクリームを味わってみてください。

参考資料

『タビトモ パリ』JTBパブリッシング、2009年。
『ことりっぷ海外版 パリ』昭文社、2010年。

関連項目

サン＝ルイ島
アモリーノ
グロム

外部リンク

公式サイト（フランス語）)

もう一度検索