ベルナベ・サパタ・ミラジェス

ベルナベ・サパタ・ミラジェス（Bernabé Zapata Miralles）は、1997年1月12日生まれのスペイン人プロテニス選手です。バレンシア出身で、右利き、両手バックハンドを特徴としています。ATPランキングではシングルスで最高37位、ダブルスで503位を記録しており、今後の活躍が期待されています。

プロとしてのキャリア

サパタ・ミラジェスは、2018年5月のジュネーブ・オープンでATPツアー本戦デビューを果たしました。予選を突破しての出場でしたが、これが彼のプロとしての第一歩となりました。2020年9月には、フリウリ＝ヴェネツィア・ジュリアチャレンジャーで同胞のカルロス・アルカラスを破り、チャレンジャーツアー初優勝を飾りました。この勝利は、彼のキャリアにおける重要なマイルストーンとなりました。

2021年に入ると、サパタ・ミラジェスはさらに活躍の場を広げます。3月にはドバイ・テニス選手権で予選を突破し、ATPツアー本戦へ2度目の出場を果たしました。6月には全仏オープンでグランドスラム本戦デビューを飾り、9月には全米オープンでラッキールーザーとして出場、1回戦でフェリシアーノ・ロペスを破り、グランドスラム初勝利を挙げました。これらの経験は、彼の自信と成長につながりました。

2022年は、サパタ・ミラジェスにとって大きな飛躍の年となりました。全仏オープンでは、ランキング130位ながら1回戦でマイケル・モー、2回戦で第13シードのテイラー・フリッツ、3回戦で第23シードのジョン・イスナーを破る快進撃を見せました。フリッツ戦の勝利は、自身初となるATPランキング15位以内の選手からの勝利でした。4回戦ではアレクサンダー・ズベレフに敗れましたが、この活躍により、ATPランキングを97位まで上げ、初のトップ100入りを果たしました。

2023年も、彼の勢いは衰えませんでした。2月のコルドバ・オープンでは、1回戦のロベルト・カルバリェス・バエナ戦が3時間26分という大会史上最長試合記録を更新しました。同月のアルゼンチン・オープンでは、第4シードのディエゴ・シュワルツマン、第5シードのフランシスコ・セルンドロを破り、初のATPツアー準決勝進出を果たしました。準決勝では、同胞のカルロス・アルカラスに敗れましたが、その実力は確かなものとなりました。続くリオ・オープンでも、第4シードのフランシスコ・セルンドロ、アルベルト・ラモス＝ビノラスを破り、2大会連続で準決勝進出を果たしました。この好成績により、2月27日にはATPランキング42位を記録しました。

5月には、ムチュア・マドリード・オープンで初出場ながら4回戦に進出。この活躍で、5月22日にはATPランキング自己最高の37位を記録しました。さらに、6月の全仏オープンでは第32シードとして出場を果たしましたが、1回戦でディエゴ・シュワルツマンに敗れました。

プレースタイルと特徴

サパタ・ミラジェスのプレースタイルは、粘り強く、相手のミスを誘うような守備的なテニスが特徴です。しかし、チャンスと見れば積極的に攻めることもでき、オールラウンドな能力を持っています。特に両手バックハンドは彼の大きな武器であり、安定したストロークで相手を苦しめます。また、ハードコート、クレーコート、グラスコートと、あらゆるサーフェスで結果を残しており、適応力の高さも示しています。

今後の展望

ベルナベ・サパタ・ミラジェスは、着実にランキングを上げ、ツアーでの存在感を増しています。今後、さらなる活躍が期待される選手の一人であり、グランドスラムでの上位進出や、ATPツアーでの初優勝を目指して、今後も成長を続けるでしょう。彼の今後の活躍に注目が集まります。

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