ベンジャミン・ハリソン

ベンジャミン・ハリソン

ベンジャミン・ハリソン（1833年8月20日 - 1901年3月13日）は、アメリカ合衆国の軍人であり、政治家として第23代大統領を務めました。彼はウィリアム・H・ハリソンの孫であり、政治家一家に生まれました。ハリソンはオハイオ州ノースベンドで生まれ、その後インディアナ州へ移ります。21歳の時にはインディアナポリスに住み始め、政治の道へ進むこととなります。

幼少期と教育

ハリソンは名家の出身ではありましたが、裕福ではなく、父の農業収入の多くは教育に使われました。幼少期に受けた教育は限られたものでしたが、その後、ファーマーズ・カレッジとマイアミ大学で学び、1852年に卒業しました。大学在学中、彼は歴史や政治に興味を持ち始め、後のキャリアに大きな影響を与えることになります。

政治キャリアの始まり

ハリソンは1856年に共和党が結成されると、その支持者として活動を始めました。彼は法律事務所で働きながら、政治にも興味を抱き、1860年には党の候補としてインディアナ州最高裁判所の報告官に立候補します。その後、南北戦争が勃発すると、彼は北軍に准将として従軍し、戦後はインディアナ州知事選に出馬しますが落選します。それでも彼は州から上院議員に選出され、徐々にその名を高めていきます。

大統領職

1888年、ハリソンは共和党の大統領候補に選ばれ、民主党のグロバー・クリーブランドを破り大統領に当選します。大統領任期中の彼は、マッキンリー関税法やシャーマン反トラスト法などを制定し、経済政策において重要な役割を果たしました。特にマッキンリー関税法は、輸入品に対する関税を大幅に引き上げ、国内産業を保護する内容でした。しかし、このような政策は後に反発を招き、彼の政権は次第に厳しい状況に直面することとなります。

退任後の生活

1892年の大統領選ではクリーブランドに敗れ、政界を離れ私生活に戻ります。彼はこの時期にベネズエラの国際裁判に関連し、法的な活動を行いました。また、彼は大学の評議員としても活動し、1896年には再婚を果たしますが、子供たちはこの結婚に反対し、出席しませんでした。さらに、彼は国際法廷の場でベネズエラの弁護を担当し、法的な知識を活かしました。

死去と遺産

1901年、ハリソンはインフルエンザの合併症で亡くなりました。彼はインディアナポリスのクラウン・ヒル墓地に埋葬されており、そこで2人の妻と共に眠っています。ハリソンはインディアナ州出身で唯一の大統領であり、その家族の背景や政治的成就は、アメリカ合衆国の歴史において重要な位置を占めています。彼の生涯は、北軍の軍人から大統領としての役割を果たし、様々な法律の制定を通じて制度改革に寄与した姿を示しています。彼の業績は、今もなお語り継がれています。

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