ベン・ホワイト

ベン・ホワイト：アーセナルの多才なディフェンダー

ベンジャミン・ウィリアム・ホワイト（Benjamin William White、1997年10月8日生まれ）は、イングランド・プール出身のプロサッカー選手です。現在、プレミアリーグの強豪アーセナルに所属し、ディフェンダーとして活躍しています。元イングランド代表でもあります。

クラブキャリア

ホワイトは、幼少期をサウサンプトンのユースチームで過ごしましたが、16歳で退団。その後、ブライトン&ホーヴ・アルビオンのアカデミーに入団し、着実に成長を遂げました。2016年8月7日には、EFLカップ1回戦でトップチームデビューを果たし、プロとしての第一歩を踏み出しました。

各地へのローン移籍

2017-18シーズンは、EFLリーグ2のニューポート・カウンティに期限付き移籍し、実戦経験を積みました。翌2018-19シーズンは、一旦ブライトンに復帰したものの、冬の移籍期間中にリーグ1のピーターバラ・ユナイテッドへ再び期限付き移籍。

2019-20シーズンには、EFLチャンピオンシップのリーズ・ユナイテッドへローンで加入。ここでは、マルセロ・ビエルサ監督の下、全試合に出場し、チームのチャンピオンシップ優勝とプレミアリーグ昇格に大きく貢献しました。その活躍から、2020年の夏にはリーズへの完全移籍や他クラブへの移籍も噂されましたが、最終的にはブライトンとの契約を更新しました。2020-21シーズンは、主に3バックの右センターバックとしてプレミアリーグ36試合に出場し、クラブの年間最優秀選手賞を受賞しました。

アーセナルへの移籍

2021年7月30日、アーセナルへの完全移籍が発表され、新たな挑戦が始まりました。背番号は4番。しかし、移籍直後の8月には新型コロナウイルス陽性反応が確認され、一時戦列を離れることに。復帰後はセンターバックとしてリーグ戦32試合に出場し、チームに貢献しました。

2022-23シーズンには、ウィリアン・サリバの復帰により、右サイドバックにコンバート。新たなポジションでもその能力を発揮し、2023年3月4日のボーンマス戦では、プレミアリーグ初ゴールを記録。チームの逆転勝利に貢献しました。

2024年3月14日、アーセナルとの契約延長が公式発表され、更なる活躍が期待されています。

代表経歴

2021年5月、イングランド代表に初招集され、UEFA EURO 2020の暫定登録メンバーに選出されました。6月にはオーストリア代表との親善試合で代表デビュー。その後、負傷したトレント・アレクサンダー＝アーノルドの代替として、EURO 2020の参加メンバーに登録されました。

2022年11月10日、2022 FIFAワールドカップのイングランド代表メンバーに選出されましたが、グループステージ突破後に個人的な理由で代表を離脱。グループステージでの出場機会はありませんでした。

ワールドカップ中の離脱以降、代表に招集されることはありませんでした。EURO2024開催が迫る中、2024年3月にサウスゲート監督は、ホワイトが代表辞退の意向であることを明かしました。代表アシスタントコーチとの衝突などが報道されていますが、サウスゲート監督は関係に問題がないと強調し、辞退理由は不明であると述べています。EURO2024をもってサウスゲイトが代表監督を退任した後も、リー・カーズリー暫定監督の初陣となる2024年9月の代表戦においても、引き続き代表招集を辞退する意向を示しています。

プレースタイルと人物像

ホワイトは、センターバックを основнойポジションとしながらも、右サイドバックや守備的ミッドフィールダーもこなせるユーティリティ性を持っています。正確なパスと戦術眼に優れ、ビルドアップ能力の高さが評価されています。

また、幼少期からクラブの試合を観戦することはほとんどなく、サッカーから距離を置くことでリフレッシュしていると語っています。アーセナルのレジェンドであるパトリック・ヴィエラのことも詳しく知らないなど、独特な一面も持ち合わせています。

ベン・ホワイトは、その多才性と独特なキャラクターで、今後のサッカー界を盛り上げていくことが期待される選手です。

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