ベーブ・ルース賞

ベーブ・ルース賞について

ベーブ・ルース賞（Babe Ruth Award）は、メジャーリーグベースボールのポストシーズンにおいて、特に目立ったパフォーマンスを見せた選手に贈られる名誉ある賞です。この賞は、1948年にアメリカの著名な野球選手であるベーブ・ルースが亡くなった翌年の1949年に制定されました。受賞者の選定は、全米野球記者協会のニューヨーク支部が行い、ポストシーズン全体を通じた選手の活躍を基にして選出されます。

この賞の特徴は、ワールドシリーズのMVP（最優秀選手賞）との異なる受賞者が選ばれることが多い点です。ワールドシリーズMVPは、各シリーズの最終戦終了後に発表され、表彰されるのに対し、ベーブ・ルース賞は通常、シリーズが終わってから数週間後に発表されます。そのため、同年度のワールドシリーズで勝利したチームの選手がMVPを獲得しても、ベーブ・ルース賞には敗れたチームの選手が選出されることもあります。

例えば、1975年には、ボストン・レッドソックスのピッチャー、ルイス・ティアントがシリーズで敗れたにもかかわらず、この賞を受賞しました。この年のシリーズMVPは、勝ったシンシナティ・レッズのピート・ローズでした。さらに、2020年には、敗れたタンパベイ・レイズのランディ・アロサレーナが受賞し、史上二人目の敗れたチームからの選出となりました。一方、ワールドシリーズMVPには勝利したロサンゼルス・ドジャースのコーリー・シーガーが選ばれていました。

ベーブ・ルース賞は、最も顕著な活躍をした選手に贈られることが期待されていますが、同じ年に二人の選手が同時に受賞することもあります。2001年、2017年、2019年にはそれぞれ二人が同時受賞しています。この中でも特に注目されるのは、2017年にワールドシリーズMVPを獲得したジョージ・スプリンガーがベーブ・ルース賞では選ばれなかったことです。逆に、1981年のワールドシリーズで優勝したロサンゼルス・ドジャースからは、3名の選手がMVPを獲得したにもかかわらず、その中で唯一ロン・セイがベーブ・ルース賞を受賞しました。

ベーブ・ルース賞は、ポストシーズンにおける選手の優れたパフォーマンスを称えるための重要な賞であり、その歴史の中で数々の印象的な受賞者が存在します。過去に受賞した選手たちは、それぞれの年において際立った功績を残しており、これからも名選手たちの活躍が期待されます。

歴代受賞選手

* 太字はワールドシリーズMVPとの同時受賞者です。

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外部リンク

• - Baseball Almanac: Babe Ruth Award

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