全米野球記者協会

全米野球記者協会（BBWAA）

全米野球記者協会（BBWAA）は、1908年10月14日に設立された、新聞や雑誌、ウェブサイトなどの各類の野球記者が所属する団体です。BBWAAは、野球コミュニティにおいて非常に重要な役割を果たしており、その活動は選手やコーチの評価、さらにはアメリカ[[野球殿堂]]への候補者選出にまで及びます。

主な活動内容

BBWAAは、最優秀選手（MVP）、サイ・ヤング賞、最優秀新人選手、最優秀監督など、各種賞の受賞者を選考する投票を行っています。また、J.G.テイラー・スピンク賞は、会員に与えられる野球記者の殿堂入りにあたる賞とされています。この組織に10年以上在籍した記者は、アメリカ[[野球殿堂]]への投票資格を得ることが定められています。

選手の資格

BBWAAが選出するアメリカ[[野球殿堂]]に入るためには、いくつかの条件を満たす必要があります。具体的には、MLBで10年以上プレーし、現役引退から5年以上経過していること、また不適格リストに載っていないことです。さらに、前回の投票で得票率5%以上を記録した選手は、再度の候補となる権利があります。最終的に、75%以上の得票を得ることで殿堂入りが決定されます。

選考ルールの概要

選考のプロセスは時代とともに変化してきました。初期は1936年から始まり、69年の期間を経て、ほぼ毎年選考が行われています。1946年からは、候補者への投票は最大10人に制限され、1962年には審査委員会が設置されるなど、組織的な構造も発展を見せています。

決選投票制度

特定の年には、選出が決まらなかった場合、上位得票者による決選投票が行われたこともあります。具体的な例として、1949年にチャーリー・ゲーリンジャー、1964年にルーク・アップリング、1967年にレッド・ラフィングがこの決選投票を経て殿堂入りを果たしました。

候補資格の変遷

選手が候補者として認められるためには、引退後1年が経過することが条件とされていましたが、1954年にはこの期間が延長されました。特に、1979年からは得票率が5%未満になると次年度以降の候補資格が剥奪されるルールが導入されました。また、ロベルト・クレメンテの事故を受け、1973年からは現役中または引退後5年以内に亡くなった選手に対して即時の殿堂入りを検討する方針も取られています。

日本人初の理事就任

特筆すべきは、2012年にサンケイスポーツの記者、田代学が日本人として初めてBBWAAの理事に就任したことで、これは日本の野球界にとって重要な一歩となりました。

まとめ

全米野球記者協会は、野球の発展と選手の評価において重要な役割を果たし続けており、今後もその影響力は増していくことでしょう。

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