ペッテリ・サリオラ

ペッテリ・サリオラ（Petteri Sariola, 1984年10月15日 - ）は、フィンランドを代表するアコースティックギタリストです。彼は、独自の演奏スタイルである「スラム奏法」を編み出したことで知られ、その革新的な奏法は、押尾コータローをはじめとする多くのギタリストに影響を与えました。

生い立ちと音楽との出会い

1984年、ペッテリ・サリオラはフィンランドで生まれました。ヘルシンキ郊外のエスポーで、五代続く音楽一家という恵まれた環境で育ちます。7歳でクラシックギターを始めた彼は、その後マイケル・ジャクソンの音楽に触れ、ポップスやロックにも傾倒していきます。その結果、バンドを結成し、エレキギター、ベース、ドラムなど、さまざまな楽器を経験しました。

アコースティックギターへの傾倒とスラム奏法の確立

マイケル・ヘッジスの影響を受けたことがきっかけで、ペッテリ・サリオラはアコースティックギターの特殊奏法に目覚めます。オープン・チューニング、スラップ、タッピングといったテクニックを駆使し、独自の音楽性を追求しました。

特に、ベースのスラップ奏法とアコースティックギターのボディを叩くヒッティングを組み合わせることで、ドラムのバスやスネアのような音をギターで表現する「スラム奏法」を確立しました。彼はこの奏法を自ら「スラム奏法」と名付け、YouTubeで楽曲や演奏方法を公開しています。

日本での評価と活動

ペッテリ・サリオラの奏法は、押尾コータローなど、日本のアコースティックギタリストにも大きな影響を与えています。特に押尾コータローは、ペッテリ・サリオラを高く評価し、ライブでの共演も実現しています。

多彩な音楽性とバンド活動

ペッテリ・サリオラの楽曲は、インストゥルメンタルだけでなく、彼自身がボーカルを務める歌も多く、作詞作曲も手掛けています。近年では、Petteri Sariola(Gt&Vo)、Tapio Backlund(Ba)、Jukka Backlund(Drums&Key)のメンバーでバンド「DEAD SIRIUS 3000」を結成し、活動の幅を広げています。キングレコードと契約し、カバーアルバム「THROUGH THE EYES OF OTHERS(直感)」は日本で先行発売され、もののけ姫やルパン三世の楽曲も収録されています。

ディスコグラフィー

Petteri Sariola
SILENCE! (2007)
PHASES (2009)
THROUGH THE EYES OF OTHERS(直感) (2013)
RESOLUTION(究明)(2017)
DEAD SIRIUS 3000
GET SIRIUS (2013)

外部リンク

Petteri Sariola 公式サイト
YouTube公式ページ
DEAD SIRIUS 3000 公式サイト

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