ペッパーランチ

ペッパーランチの概要

ペッパーランチは、株式会社ホットパレットが運営するステーキレストランチェーンです。熱々の鉄板で提供されるステーキや、薄切り牛肉とご飯を炒める「ペッパーライス」が看板メニューとして知られています。

1994年に神奈川県の大船で1号店をオープンして以来、直営店とフランチャイズの両方で急速に店舗網を拡大。日本国内では40都道府県に展開し、海外にもアジアを中心に多くの店舗を構えています。2012年には、ペッパーランチをゆっくりと楽しめる「ペッパーランチダイナー」という新業態も登場し、多様なニーズに対応しています。

運営会社は変遷を経ており、2020年にペッパーフードサービスからJPへ事業が移管、その後ホットパレットへと社名変更されました。

歴史

• - 1994年: 神奈川県大船にFC1号店を開店。その後、直営1号店を浅草にオープン。
• - 2003年: フードコート1号店を川越市に出店。韓国にも初進出。
• - 2005年: 台湾、シンガポールにも進出。
• - 2012年: ペッパーランチダイナーを上野にオープン。
• - 2013年: ペッパーランチダイナーをハウステンボスに出店。マレーシアのエリアフランチャイザーが台湾での営業権を獲得。
• - 2014年: 中国蘇州に1号店オープン。
• - 2020年: ペッパーランチ事業がJPへ分割。ホットパレット（2代目）に社名変更。

メニュー

ペッパーランチの主なメニューは以下の通りです。

• - ビーフペッパーライス: ペッパーランチの代表的なメニュー。
• - サービスステーキ: 一口サイズで食べやすいステーキ。
• - ワイルドステーキ: 熟成されたステーキ。
• - サーロインペッパーステーキ: ステーキをペッパー風味で味付けしたもの。
• - 100%ビーフ肉塊ハンバーグ: 牛肉100%のハンバーグ。

店舗展開

ペッパーランチは、2020年12月現在で、日本国内に165店舗、海外に325店舗を展開しています。

国内店舗 (165店舗)

• - 北海道: 3店舗
• - 東北: 10店舗
• - 北陸: 6店舗
• - 関東: 69店舗
• - 中部: 18店舗
• - 関西: 13店舗
• - 中国: 12店舗
• - 四国: 8店舗
• - 九州: 26店舗

海外店舗 (325店舗)

• - シンガポール: 39店舗
• - インドネシア: 64店舗
• - オーストラリア: 11店舗
• - タイ: 49店舗
• - 台湾: 6店舗
• - 中国: 33店舗
• - フィリピン: 59店舗
• - 香港: 21店舗
• - マカオ: 6店舗
• - マレーシア: 6店舗
• - ベトナム: 14店舗
• - カンボジア: 5店舗
• - カナダ: 3店舗
• - ブルネイ: 2店舗
• - アメリカ: 6店舗
• - ミャンマー: 1店舗

主な不祥事

強盗強姦事件（2007年）

2007年5月、大阪心斎橋店の店長と店員が、女性客を拉致監禁し、強盗強姦を行うという事件が発生しました。この事件は社会に大きな衝撃を与え、ペッパーランチのブランドイメージを著しく損ないました。

事件後、ペッパーフードサービスは謝罪文を掲載し、CMを自粛。ファミリーマートとの提携企画も白紙となりました。また、心斎橋店との営業委託契約を解消し、役員報酬の一部をカットするなどの対応を取りました。この事件により、ペッパーフードサービスは業務に著しい打撃を受け、元店長と店員に対して損害賠償訴訟を起こしました。

食中毒発生事件（2009年）

2009年8月、山口県のサービスエリア内の店舗で食事をした客が食中毒を発症。腸管出血性大腸菌O157が原因であることが判明しました。

この食中毒は、店舗で使用されていた角切りステーキの材料である成型肉に、O157に汚染された肉が混入していたことが原因でした。この事件を受け、ペッパーランチは全店舗で該当メニューの販売を中止し、全店舗を臨時休業して衛生管理を徹底しました。また、汚染肉を納入した業者に対して損害賠償訴訟を起こしました。

これらの事件は、ペッパーランチの運営体制や食品管理における課題を浮き彫りにし、その後の改善を促すきっかけとなりました。

もう一度検索