ペリリュー州

パラオの歴史と自然が息づく島、ペリリュー州

ペリリュー州は、パラオ共和国の州の一つで、パラオ諸島のコロール島の南西、アンガウル島の北東に位置するペリリュー島を中心とする地域です。2015年の人口は約484人で、州都はペリリュー島北部のKloulklubedon村です。カープ島にも住民が居住しています。

ペリリューの戦い

ペリリュー州は、太平洋戦争における激戦地の一つであるペリリューの戦いの舞台となりました。日米両軍が激突し、多くの犠牲者を出しました。現在も島内には、当時の遺骨や遺物が残されており、それらに触れたり、持ち出したりすることは禁止されています。近年、日本の厚生労働省がパラオ政府・ペリリュー州政府の協力を得て、遺骨収集を行っています。

2015年には、明仁天皇・皇后美智子（いずれも当時）がペリリュー島を慰霊のために訪問され、その4月9日を「天皇皇后両陛下ご訪問の日」として、法律で州の祝日に制定されました。このことは、ペリリュー州と日本の深い絆を象徴しています。

ペリリュー島へのアクセス

パラオの本島であるバベルダオブ島からペリリュー島へは、ボート（定期船およびチャーター）や飛行機（チャーター）でアクセスできます。ペリリュー飛行場は、米軍や一般の飛行機に利用されています。また、ペリリュー島北部には北港がありましたが、水深が浅く大型船には不向きで、混雑が課題となっていました。そのため、日本の外務省が無償資金協力を行い、港湾の整備が行われました。

観光地としての魅力

ペリリュー州は、周辺海域がダイビングやフィッシングの名所として知られています。また、第二次世界大戦の戦跡が数多く残されており、歴史的な観光地としても注目されています。ダイビングやフィッシングを楽しむには許可が必要なので注意してください。

主な観光スポット

ペリリューの戦跡: 島内には、戦車や大砲などの残骸、トーチカ、日本軍司令部跡など、当時の様子を伝える遺構が数多く残されています。
ペリリュー神社: 日本統治時代に建てられた神社で、戦後も地元住民によって大切に保存されています。
美しいビーチ: ペリリュー島の周辺には、白い砂浜と透明度の高い海が広がる美しいビーチが点在しています。

ペリリュー州は、美しい自然と、悲惨な戦争の歴史が深く刻まれた場所です。この島を訪れることで、平和の尊さを改めて感じることができるでしょう。

関連情報
ペリリューの戦い
アンガウル島
パラオ

外部リンク
戦跡の歩き方 ペリリュー島
ペリリューダイバーズ
玉砕の島 ペリリュー島 - ウェイバックマシン
ペリリュー島美しいビーチと戦跡の島 - ウェイバックマシン
* ペリリュー島歴史館

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