ホアキン・デル・ピノ・イ・ロサス

ホアキン・デル・ピノ・イ・ロサス

ホアキン・デル・ピノ・イ・ロサス（Joaquín del Pino y Rozas, 1729年1月20日 - 1804年4月11日）は、18世紀に活躍したスペインの政治家、軍人であり、チリ総督、モンテビデオ総督、そしてリオ・デ・ラ・プラタ副王領の第8代副王を務めた人物です。

生涯

1729年、ホアキン・デル・ピノ・イ・ロサスはスペイン南部のバエナで誕生しました。彼は若くしてスペイン軍に入隊し、軍人としてのキャリアをスタートさせました。その後、彼は南米のモンテビデオに派遣され、この地で重要な役割を果たすことになります。

経歴

モンテビデオ総督

モンテビデオに派遣されたデル・ピノは、その能力を高く評価され、モンテビデオ総督に任命されました。彼は総督として、地域の防衛強化や経済発展に尽力しました。

チリ総督

その後、デル・ピノはチリ総督に転任しました。チリにおいても、彼は行政手腕を発揮し、植民地の統治に貢献しました。チリ総督としての彼の業績は、現地の社会に大きな影響を与えました。

リオ・デ・ラ・プラタ副王

1801年、デル・ピノはスペイン国王カルロス4世によって、リオ・デ・ラ・プラタ副王領の副王に任命されました。この副王領は、現在のアルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビアの一部を含む広大な地域であり、デル・ピノはこれらの地域の統治を担うことになりました。

しかし、1804年4月、デル・ピノは病に倒れました。彼は自身の後継者としてラファエル・デ・ソブレモンテを指名し、同年4月11日にブエノスアイレスで亡くなりました。

ホアキン・デル・ピノ・イ・ロサスは、スペイン帝国の植民地行政において重要な役割を果たした人物であり、その生涯は、18世紀の南米の歴史を理解する上で欠かせない要素となっています。

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