ホア・ジャイ

ホア・ジャイ：ムエタイの英雄から格闘家へ

ホア・ジャイは、SNKの対戦型格闘ゲーム『餓狼伝説』シリーズを中心に活躍する架空の格闘家です。かつてムエタイ界の英雄と謳われた彼は、ジョー・ヒガシとの出会いを境に人生の転機を迎えます。

ジョーとの因縁と転落

無敗のムエタイ王者だったホア・ジャイは、ジョー・ヒガシに敗れ、王座から転落。復讐の炎を燃やした彼は、ジョーの「タイガーキック」を凌駕する「ドラゴンキック」を開発しますが、同時に酒に溺れるなど精神的に不安定になり、ついには殺人事件を起こしてムエタイ界を追放されてしまいます。

どん底に突き落とされたホア・ジャイは、犯罪組織ボスのギース・ハワードに拾われ、その配下として暗躍するようになります。復讐のため、「キング・オブ・ファイターズ」にも参戦しますが、ジョーに敗北。この敗北を通して、自身の心の弱さを悟り、改心へと至ります。

ギースとの決別とジョーとの和解

ギースと決別したホア・ジャイは、かつての宿敵であったジョー・ヒガシと和解し、彼のセコンドとして活躍するようになります。ジョーを「ムエタイ史上最悪のチャンプ」と評しながらも、良き友人としてジョーを支え続ける重要な存在となります。

『餓狼伝説2』ではクラウザーとの戦いで負傷し入院、『餓狼伝説3』ではジョーのセコンドとして、『リアルバウト餓狼伝説』シリーズではジョーと共に生活する様子が描かれるなど、『餓狼伝説』シリーズではジョーとの関係性が深く描かれています。

『KOF』シリーズでの活躍

『ザ・キング・オブ・ファイターズ』（KOF）シリーズでは、『KOF XII』でジョーのバックストーリーに登場。その後、『KOF 2002 UM』では背景に、『KOF XIII』ではプレイヤーキャラクターとして参戦します。

『KOF』シリーズでは、設定がやや変更されており、ジョーのセコンドではなく現役選手としてカムバックを目指して訓練中という設定になっています。かつての悪行をキム・カッファンに利用され、ライデンと共にチームを組まされますが、キムの策略を見抜き、うまくやり過ごして本戦出場を果たします。ジョーとの再戦を制し、見事な復活を遂げます。決勝戦では、タン・フー・ルーとの過去の因縁も明らかになります。

ホアの技

ホア・ジャイの代表的な技は、オーラを纏った飛び膝蹴り「ドラゴンキック」です。これはジョーの「タイガーキック」に対抗して開発された技で、ジョーの技を凌駕する威力と突進力を誇ります。『餓狼伝説』では、特殊なドリンク「スーパードリンク」を飲むことで使用可能になります。

SFC版『餓狼伝説』では、「ドラゴンバックブリーカー」という強力な投げ技も使用可能です。『KOF XIII』では、「ドラゴンキック」「ドラゴンバックブリーカー」に加え、「ドラゴンテイル」「爆裂拳」などの技を使用し、さらに「ドラゴンダンス」「ドリンク飲み」といった超必殺技も駆使します。

その他メディアでのホア

コミカライズ版では、テリー・ボガードに敗れ、処刑されるという悲しい最期を迎えます。アニメ作品『バトルファイターズ 餓狼伝説』では、アンディ・ボガードとの対戦で瞬殺され、『餓狼伝説 -THE MOTION PICTURE-』ではジョーのムエタイ復帰戦の対戦相手として登場し、敗北を喫しています。

関連人物

ホア・ジャイの人生には、多くの重要な人物が関わっています。ジョー・ヒガシとの複雑な関係性、ギース・ハワードとの師弟関係、そしてライデン、キム・カッファン、ビリー・カーンらとの交流は、彼のキャラクターをより深く理解する上で欠かせません。

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