ホセ・アルファロ

ホセ・アルベルト・アルファロ・ガッソ

1983年11月22日にニカラグアで生まれたホセ・アルベルト・アルファロ・ガッソは、ニカラグアを代表する元プロボクサーです。彼はかつて世界ボクシング協会（WBA）の世界ライト級レギュラー王者として、その名をリング史に刻みました。

アルファロのプロボクシングキャリアは、2004年2月28日に故郷ニカラグアで幕を開けました。デビュー戦は、相手を初回でキャンバスに沈める鮮烈なKO勝利を飾り、華々しいスタートを切りました。

キャリア初期、アルファロは地域タイトルを目標に掲げ、強豪たちとの対戦を重ねます。2006年5月12日には、WBAフェデカリブスーパーライト級の空位王座決定戦に挑みますが、惜しくもフルラウンドの判定で敗れ、タイトル獲得はなりませんでした。同年10月6日にも、階級をライト級に下げてWBAフェデセントロ王座の決定戦に挑みますが、ここでも判定での敗戦を喫し、地域タイトルへの道は険しいものとなりました。

しかし、アルファロは諦めませんでした。ニカラグア国内でノンタイトル戦を行いながら、次々とKO勝利を収め、自身のボクシングスタイルに磨きをかけます。そして、その努力が実を結んだのが2007年7月13日です。この日、WBAフェデボルライト級王座決定戦でロサノ・ローレンスと対戦したアルファロは、わずか2ラウンドで相手をKOし、ようやく地域王座のベルトを獲得しました。

地域王者となったアルファロは、その勢いを駆って世界王座への挑戦権を掴みます。2007年12月29日、WBA世界ライト級レギュラー王座が空位となったことを受け、その決定戦でプラウェート・シンワンチャーと対戦しました。緊迫した戦いの末、アルファロが見事に判定で勝利をもぎ取り、ニカラグアに新たな世界王者が誕生しました。

世界王者として迎えた最初の防衛戦は、アルファロにとって試練となりました。2008年5月19日、彼は日本のディファ有明で、日本のホープである小堀佑介選手（角海老宝石ボクシングジム所属）を挑戦者に迎えました。しかし、試合は小堀選手のペースで進み、アルファロは3ラウンドでKO負けを喫してしまいます。これにより、アルファロは世界王座の初防衛に失敗し、わずか5ヶ月足らずでベルトを失うこととなりました。

世界王座陥落後も、アルファロは再び世界の頂点を目指し続けます。2009年10月31日には、WBC世界ライト級暫定王座の決定戦に出場するチャンスを得、アントニオ・デマルコと対戦しました。しかし、この二度目の世界王座獲得の機会も活かすことはできず、10ラウンドでTKO負けを喫し、世界王座への返り咲きはなりませんでした。

ホセ・アルファロのプロキャリアは、地域王座挑戦での苦戦から、世界王座獲得、そして日本での防衛失敗による陥落、さらなる世界挑戦での敗退と、まさに波乱万丈と言えるものでした。特に、WBA世界ライト級レギュラー王座を獲得した功績は、彼のボクシング人生において特筆すべき出来事です（この王座の防衛回数は0でした）。

彼の詳細な戦績は、海外の専門データベースであるBoxRecなどで確認することができます。ホセ・アルファロは、そのキャリアを通じてニカラグアのボクシング界に貢献した選手の一人として記憶されています。

主な獲得タイトルとしては、WBA世界ライト級レギュラー王座（防衛0）が挙げられます。

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