ホセ・カルデロン

ホセ・カルデロン：冷静沈着な司令塔、スペインバスケ黄金世代の一翼

ホセ・マヌエル・カルデロン・ボラージョ（José Manuel Calderón Borrallo）は、1981年9月28日生まれ、スペイン・エストレマドゥーラ州出身の元プロバスケットボール選手です。ポジションはポイントガード。身長191cm、体重95kg。

スペインリーグでの躍進

カルデロンは、スペインのジュニア代表として国際舞台で経験を積み、1999年にCBルセントゥム・アリカンテでプロデビュー。その後、バロンセスト・フエンラブラダ、タウ・セラミカと渡り歩き、タウ・セラミカ時代には出場時間を増やし、才能を開花させました。2002-03シーズンには平均17.5得点を記録。翌シーズン以降は得点以外のスタッツも向上し、チームのユーロリーグトーナメント準決勝進出に貢献しました。

NBAでの挑戦

ドラフトを経ずにトロント・ラプターズに入団し、NBAキャリアをスタート。ルーキーイヤーから64試合に出場し、5.5得点4.5アシストを記録しました。その後、T・J・フォードの控えとして活躍し、チームのプレーオフ進出に貢献。故障者の続出により先発PGを務めた2007-08シーズンには、11.2得点8.3アシスト（リーグ5位）の成績を残しました。

2008-09シーズンには先発PGに定着し、自己最高の12.8得点8.9アシストを記録。特にフリースロー成功率は98.1%と驚異的な数字を叩き出し、NBA史上最高の成功率となりました。その後、メンフィス・グリズリーズ、デトロイト・ピストンズ、ダラス・マーベリックス、ニューヨーク・ニックス、シカゴ・ブルズ、ロサンゼルス・レイカーズ、アトランタ・ホークス、クリーブランド・キャバリアーズと数々のチームを渡り歩き、2017-18シーズンを最後に現役を引退しました。

スペイン代表としての輝かしい実績

カルデロンは、スペイン代表としても長年にわたり活躍。2006年の世界選手権では、パウ・ガソル、ホルヘ・ガルバホサらと共にスペインを初優勝に導き、決勝では17得点を挙げました。その他、オリンピックや欧州選手権でもメダルを獲得し、スペインバスケットボールの黄金時代を支えました。

プレースタイルと引退後

カルデロンは、堅実なゲームメイクが売りの司令塔でした。高いフィールドゴール成功率とスリーポイントシュート成功率を誇り、アシスト/ターンオーバー比率も優れていました。スリーポイントシュート成功時に両手で○を作るパフォーマンスは、ファンの間で人気を博しました。

引退後は、クリーブランド・キャバリアーズのスペシャルアドバイザーを務め、チームの運営に携わっています。

主な実績

2006年 世界選手権 優勝
2008年 北京オリンピック 銀メダル
2003年 欧州選手権 準優勝
NBAフリースロー成功率1位（2008-09シーズン）

ホセ・カルデロンは、その冷静沈着なプレースタイルと高いシュート精度で、スペインバスケットボール界を代表する選手の一人として、多くのファンに愛されました。

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