ホセ・サンティアゴ・サンタ・ロマナ

ホセ・サンティアゴ・L・サンタ・ロマナ

ホセ・サンティアゴ・L・サンタ・ロマナ（1948年1月 - 2022年4月18日）は、フィリピンのジャーナリスト、そして外交官として、激動の時代を駆け抜けました。愛称はチト。

生涯

サンタ・ロマナは、ジャーナリスト、大使として活躍しました。

若き日の反マルコス闘争と中国への亡命

1970年、サンタ・ロマナは「第1四半期の嵐」と呼ばれる反マルコス闘争に参加します。翌1971年、デ・ラ・サール大学在学中にフィリピン青年代表団の団長として中国を訪問。しかし、その時期にマルコス大統領が反共を掲げ独裁政治を確立したため、帰国することができなくなってしまいます。その後、北京語言学院（現在の北京語言大学）に留学し、翻訳編集者として中国で生活することになりました。

ジャーナリストとしての活躍

1987年、サンタ・ロマナはアメリカ合衆国マサチューセッツ州のフレッチャー法律外交大学院に留学し、国際関係論の修士号を取得しました。1989年から2010年まで、ABCニュースの北京支局長、リポーターとして勤務。1989年の六四天安門事件や、1999年の在ユーゴスラビア中国大使館誤爆事件など、米中関係が緊迫する主要な事件の現場にジャーナリストとして立ち会いました。

フィリピン大使として

ABCニュースを退職後の2012年、サンタ・ロマナはフィリピン農村再建運動（PRRM）に参加します。そして2016年9月28日、ドゥテルテ大統領によって在中華人民共和国フィリピン大使、非常駐の在朝鮮民主主義人民共和国フィリピン大使、在モンゴル国フィリピン大使に任命されました。2017年3月17日には、北京の人民大会堂で習近平国家主席に信任状を捧呈。同年6月7日には、王毅外交部長（外務大臣に相当）と会見しました。同年10月27日には、在朝鮮民主主義人民共和国フィリピン大使として平壌の万寿台議事堂を公式訪問し、金永南委員に信任状を捧呈しています。

中国大使在任中の2022年4月18日、サンタ・ロマナは逝去しました。

関連項目

ミョー・タント・ペ - 2022年8月に大使在任のまま死去した在中国ミャンマー大使
ヤン・ヘッカー - 2021年9月に大使在任のまま死去した在中国ドイツ大使
セルヒー・カミシェフ - 2021年2月に大使在任のまま死去した在中国ウクライナ大使

外部リンク

在中華人民共和国フィリピン大使館ウェブサイト内の大使挨拶 （英語）

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