ホセ・マリア・バケーロ

ホセ・マリ・バケーロ

ホセ・マリ・バケーロ・エスクデーロ（José María Bakero Escudero）は、1963年2月11日にスペイン・ナバラ州ゴイスエタで生まれた元サッカー選手で、ポジションは攻撃的MFです。彼はそのプレースタイルとチームへの貢献から、サッカーファンから高く評価されています。

クラブキャリア

バケーロは、レアル・ソシエダのカンテラ出身で、17歳でトップチームデビューを果たしました。彼は同クラブで8シーズンを過ごし、1980-81および1981-82シーズンにはリーグ優勝を経験しています。1984-85シーズンにはプロ入り後初のハットトリックを達成し、特に1987-88シーズンではリーグ戦で17ゴールを記録するなどの活躍を見せました。

1988-89シーズンにFCバルセロナに移籍することとなります。彼はジョハン・クライフ監督による「ドリームチーム」の一員として、攻撃の要となりました。バケーロはキャプテンとしてチームを牽引し、パスを駆使しながら数多くの得点を挙げました。加入後、4シーズン連続でリーグ戦で2桁ゴールを決める活躍を見せ、1991-92シーズンにはリーグ制覇に貢献しました。また、チャンピオンズカップでは準決勝のベンフィカ戦で決勝ゴールを決め、決勝でもフル出場しUCサンプドリアを下して優勝を果たしました。

彼のキャリアは1996-97シーズンにバルセロナでの最後の出場となり、最後の試合でゴールを決めた後にクラブを退団し、CDベラクルスへと移籍。その後、1シーズンプレーした後に引退しました。

代表キャリア

バケーロは1987年にスペイン代表に初選出され、1988年の欧州選手権ではグループリーグの3試合に先発する機会を得ました。その中で初戦のデンマーク戦ではエミリオ・ブトラゲーニョへのアシストを記録しました。また、1990年のイタリアW杯にも出場を果たすも出番は限られていましたが、1994年のアメリカW杯では4試合に参加しました。

引退後のキャリア

選手としてのキャリアを終えたバケーロは、バルセロナのコーチングスタッフに就任し、指導者としての道を歩み始めました。その後、2005年にはマラガBの監督を務め、続いてレアル・ソシエダのスポーツディレクターとなり、シーズン終盤には降格危機にあったチームを支えました。しかし、翌シーズンには成果が乏しく解任となりました。

その後、マラガの監督を経て、2007-08シーズンにはバレンシアCFでアシスタントコーチを務めましたが、成績不振により解任され、その後はポーランドリーグのポロニア・ワルシャワやレフ・ポズナンの監督を歴任するも、短期間での解任を経験しました。これらの経験を通じて、指導者としてのスキルを磨き続けました。

タイトル

レアル・ソシエダ

• - リーガ・エスパニョーラ: 1980-81, 1981-82
• - コパ・デル・レイ: 1986-87
• - スーペルコパ・デ・エスパーニャ: 1982

FCバルセロナ

• - UEFAチャンピオンズカップ: 1991-92
• - UEFAカップウィナーズカップ: 1988-89, 1996-97
• - UEFAスーパーカップ: 1992
• - リーガ・エスパニョーラ: 1990-91, 1991-92, 1992-93, 1993-94
• - コパ・デル・レイ: 1989-90, 1996-97
• - スーペルコパ・デ・エスパーニャ: 1991, 1992, 1994, 1996

バケーロは、選手としても指導者としても多くの成功と経験を持つサッカー界の重要な人物です。彼の足跡は今日のサッカーにおいても色あせることはなく、多くのファンに愛され続けています。

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