ホテルアルファーワン

ホテルアルファーワン（HOTEL α-1）

「ホテルアルファーワン（HOTEL α-1）」は、株式会社ホテル・アルファ・ワン事業本社が全国に展開するビジネスホテルチェーンです。媒体によっては「ホテル・アルファーワン」や「ホテルα-1」といった表記の揺れが見られることもあります。

沿革

このホテルの歴史は、1970年（昭和45年）に中央鋼建産業株式会社として設立されたことに始まります。その後、1983年（昭和58年）12月20日には、記念すべき第1号店である「ホテルアルファーワン富山」（現在の富山荒町店）が開業し、宿泊事業への第一歩を踏み出しました。そして、1989年（平成元年）には、現在の社名である株式会社ホテル・アルファ・ワン事業本社に商号を変更し、ビジネスホテルチェーンとしての基盤を固めていきました。

店舗展開

ホテルアルファーワンは、東北地方から九州地方に至るまで、日本各地の地方都市を中心に数多くの店舗を展開しています。各店舗は原則として「ホテルアルファーワン○○」という名称で親しまれており、「○○」の部分にはその地域を代表する都市名などが冠されています。東北地方では秋田、酒田、鶴岡、山形、米沢、いわき、郡山、会津若松などに、関東地方では横浜に、甲信越地方では新潟、長岡、柏崎、上越に、北陸地方では富山、高岡、能登和倉、金沢、鯖江、敦賀などに、東海地方では御殿場、三島、高山に、近畿地方では大津、大阪、姫路に、中国地方では鳥取、米子、松江、出雲、津山、倉敷、三次、尾道、岩国、徳山、防府、山口に、四国地方では丸亀、新居浜に、九州地方では八代、都城に店舗を構えるなど、広範なネットワークを構築しています。過去には富山県の桜木町店や愛知県の豊田店なども存在しましたが、現在は閉館・営業終了しています。

会員制度

ホテルアルファーワンでは、顧客向けの独自の会員サービスを提供しています。主なものとして、「α-1パスポート」と「α-1ポイントカード」があります。

α-1パスポート

チェックイン時に領収書と共に配布される、手帳のような形状の会員証です。赤色を基調としたデザインは、旅券（パスポート）を模しています。パスポート内には氏名などを記入するページがあり、次回以降の宿泊時に提示することでチェックイン手続きを簡略化できます。また、領収書の隅に印刷された「サービスマーク」を切り取り、パスポート内の専用ページに貼り付けて集めることで、枚数に応じたキャッシュバックを受けられる特典があります。最大20枚まで貼ることができ、20枚全てを貼り終えたパスポートを提示すると、次回の宿泊料金が全額返金されるという大きなメリットがあります。このパスポートには有効期限は設けられていませんが、一度でもキャッシュバックを利用したり、紛失したりした場合は、そのパスポートは無効となります。ただし、富山駅前店と富山荒町店ではこのパスポート制度は利用できず、これらの店舗独自のメンバーズカードが発行されています。

α-1ポイントカード

2012年5月7日から開始されたサービスです。このカードでは、宿泊予約方法に応じてポイントが付与されます。ホテルのオフィシャルサイトや電話での予約は5ポイント、その他の方法での予約は2ポイントが加算されます。また、α-1パスポートで収集していたサービスマークも、1枚あたり5ポイントとしてポイントカードへ移行させることが可能です。貯まったポイントはキャッシュバックとして利用でき、20ポイントで10%、40ポイントで30%、60ポイントで50%、80ポイントで70%、そして100ポイント貯めると100%のキャッシュバックが受けられます。ポイントカードの有効期限は、最終利用日から2年間です。α-1パスポートと同様に、このポイントカードも富山駅前店と富山荒町店では利用できません。

関連会社

株式会社ホテル・アルファ・ワン事業本社以外にも、株式会社ホテル・アルファーワン・システムズ、株式会社ホテルアルファーワン・ディベロップメント、株式会社ホテルアルファーワンレント営業本社、株式会社プラストレーディングといった関連会社が存在します。

ホテルアルファーワンは、これらの事業を通じて、ビジネス利用や観光利用の顧客に対し、全国各地で利便性の高い宿泊施設を提供しています。

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