ホノルル (原子力潜水艦)

USS ホノルル (SSN-718)

USSホノルル (SSN-718)は、アメリカ海軍に属するロサンゼルス級原子力潜水艦の31番艦です。この艦はハワイ州の都市ホノルルの名に由来し、同名の艦としてはブルックリン級軽巡洋艦7番艦に次いで3隻目となります。

艦歴

ホノルルの建造は1977年9月15日にバージニア州のニューポート・ニューズ造船所で始まり、1981年には起工されました。艦名の命名は1983年9月24日にジョウン・B・クラーク夫人によって行われ、進水式を経て1985年7月6日に就役しました。当時の艦長はロバート・M・ミッチェル大佐です。

技術的特徴

ホノルルの艦尾部分には水平蛇が備わっており、これは独立した油圧装置によって作動します。この仕組みにより、一方の装置が故障しても潜水が不可能になることはありません。これにより、艦の安全性が一層高められています。

哨戒任務とサーフボード

ホノルルの乗組員は、哨戒任務を記念してサーフボードにサインをする習慣があります。これまでに10回の哨戒が実施され、合計で10枚のサーフボードに署名が行われました。最近の3枚は艦内に保管されていますが、7枚は真珠湾に保存されています。

母港の変更と最後の哨戒

2006年4月15日、ホノルルはその母港を真珠湾から変更することが決定され、その離任記念式典が行われました。式典には著名な方々が出席し、演説を行いました。その後、ホノルルは2006年5月初旬に最後の哨戒任務に出発し、歴史的な模擬戦演習「ヴァリアント・シールド」に参加しました。この演習はベトナム戦争以来、太平洋艦隊が遂行した中で最大規模のものとされています。

最後の哨戒は2006年10月にピュージェット・サウンド海軍工廠で完了し、その後は退役のための準備が進められました。ホノルルは2007年11月2日に正式に退役・除籍されました。この艦の前部区画の一部は、2005年にサンフランシスコ (USS San Francisco, SSN-711) が海山に衝突して損傷を受けた修復に用いられました。

ホノルルはその長い歴史と功績によって、アメリカ海軍の中でも特別な存在として記憶され続けることでしょう。

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