ホレスの日記

エレクトリック・ライト・オーケストラ「ホレスの日記」

「ホレスの日記」(The Diary Of Horace Wimp)は、[エレクトリック・ライト・オーケストラ]が1979年に発表した楽曲で、アルバム『ディスカバリー』に収録されています。イギリスではシングルカットされ、ヒットを記録しました。

楽曲の特徴

この楽曲の特徴は、大胆なボコーダーの使用と、歌詞の内容に合わせた鐘の音やドアをノックする音などの効果音が挿入されている点です。また、ビートルズの楽曲「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の中間部とアレンジや歌詞が似ていることも指摘されています。

ELOのリーダーであるジェフ・リン自身もビートルズからの影響を強く感じており、「僕はビートルズのファンだから、全然恥ずかしいことじゃない」と語っています。

歌詞の内容

歌詞は、ホレスという名の弱虫(Wimp)な若者の恋物語を日記形式で語るという内容です。

月曜日: いつも通り寝坊して、バスに乗り遅れそうになる。
火曜日: 彼女ができないことを嘆き、「次に遅刻したらクビ」と言われてしまう。
水曜日: 可愛い女の子に出会うが、奥手なホレスはなかなか行動できない。
木曜日: 女の子にデートを申し込むと、OKの返事をもらい、喜びで頭が真っ白になる。
金曜日: 彼女に結婚を申し込むと、快諾してもらい、嬉し泣きする。
日曜日: 教会で結婚式を挙げ、「この人が僕の生涯の伴侶です」と宣言する。

サビでは天からの声がホレスを激励します。この声は、ベーシストのケリー・グロウカット（最初のサビの前半部のみベヴ・ベヴァン）が担当しています。最後のサビでは、歌詞内の「Life」と「Wife」が反対になっており、「これはお前の人生だ、自分の伴侶となる人を探せ」から「彼女がお前の伴侶だ、自分の人生を切り開いていけ」に変化しています。

歌詞に土曜日が登場しない理由について、ジェフ・リンは「土曜日はイギリス男児にとってはサッカーを見に行く日だから」と語っています。

その他

Zoomツアーに同行した女優ルージー・ヴェラ（当時のジェフ・リンのガールフレンド）のお気に入りの曲であり、ジェフ自身もこの曲が好きだと発言しています。しかし、コンサートでは一度も演奏されていません。ジェフ・リンは「ルージーは演奏してほしいと頼んでくるんだけれど…この曲は(ライブでやるには)可笑しすぎるよ」と語っています。

この曲の物語を映像化したファンメイドのビデオが、動画共有サイトに数多く投稿されています。

出典:
http://www.jefflynnesongs.com/jlworks6.php

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