ホワイトストーン

ホワイトストーンの競走馬としての軌跡

ホワイトストーン（英字名：White Stone）は、1987年4月2日に生まれ、1998年2月4日に亡くなった日本の名競走馬であり、また産駒の種牡馬としても知られています。特に1990年にセントライト記念、1991年の産経大阪杯、1993年のアメリカジョッキークラブカップでの活躍が印象的です。

戦歴の概要

3歳～4歳春

ホワイトストーンは1989年6月に札幌競馬場でデビューし、新馬戦では5着に終わりましたが、4ヶ月後の未勝利戦で柴田政人騎手の手綱で見事に逃げ切り勝利を収めました。次に出走した朝日杯3歳ステークスでは、アイネスフウジンを相手に5着という好成績を残し、3歳時の競走生活を締めくくりました。

4歳になると京成杯で2着、さらに皐月賞トライアルの弥生賞で3着を獲得し、皐月賞の優先出走権を確保します。しかし、本番の皐月賞では1番人気のアイネスフウジンと接触し、道中ハイペースに巻き込まれた結果、8着と振るわず。

ダービートライアルのNHK杯で3着に入ったホワイトストーンは、日本ダービーへの出走が決定しますが、騎手は柴田から田面木に乗り替わりとなりました。それでも、道中から鋭く追い込む走りでレコードタイムを樹立したアイネスフウジンには及びませんでしたが、3着を確保しました。

4歳秋

秋シーズン、セントライト記念で待望の勝利を収めたホワイトストーンは、続く菊花賞で2番人気ながらもメジロマックイーンに敗れ2着。
ジャパンカップでは、日本馬の中で最も好成績を残し、4着となる健闘を見せました。最後のレースである有馬記念ではオグリキャップの使者として1番人気に支持されましたが、3着と惜しくも勝利には至りませんでした。

5歳

5歳シーズンに入ったホワイトストーンは、産経大阪杯から始動。田面木騎手との組み合わせで素晴らしいパフォーマンスを見せ、完勝を収めました。しかし、続く春の天皇賞で6着、宝塚記念で4着と敗北が続きました。秋はオールカマーで2着に終わり、天皇賞でも5着と接戦を繰り広げますが、不良馬場の影響を受けて7着と振るわず、アルゼンチン共和国杯で大敗を喫しました。

6歳

ホワイトストーンは6歳で再び柴田騎手を迎えて出走。中山記念で3着に入りましたが、大阪杯では5着、安田記念ではスピード不足から9着と、次第に成績は下降気味に。秋のながら天皇賞で5着、福島記念で9着、さらには有馬記念で10着と、苦しい結果が続きました。

7歳以降

7歳を迎えたホワイトストーンは、アメリカジョッキークラブカップで再び柴田騎手を起用し、見事な逃げ切りを見せて1年9ヶ月ぶりの勝利を果たしました。これは彼の現役最後の勝利となり、引退までの間にGI勝利を挙げることはありませんでしたが、28戦連続で重賞競走に出走し続けました。

引退後とその影響

1995年に種牡馬としてのキャリアをスタートさせたホワイトストーンでしたが、1998年に急逝。彼が残した後継馬の中で、2000年東京王冠賞を制したアローウィナーが特に評価されています。

ホワイトストーンの競走馬としての記録や影響力は、今でも多くの競馬ファンに記憶される、伝説的な存在です。

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