ホンダ・ズーマー

ズーマー（ZOOMER）とは

ズーマー（ZOOMER）は、本田技研工業によって製造されたユニークなスクーターシリーズです。このモデルは、特に個性を重視する若者をターゲットに設計されており、2001年6月に最初のモデルが登場しました。

初代ZOOMER

初代ズーマーは、49㏄の排気量を持つ原動機付自転車で、Nプロジェクトの第2弾としてエイプに続いて発売されました。このモデルの特徴は、従来のスクーターとは一線を画すネイキッドスタイルで、プラスチックカバーが取り除かれたデザインが魅力です。また、前後に極太のタイヤが装備され、デュアルヘッドライトが新感覚の印象を与えています。

フレームの構造もシンプルで、外装部品に隠されることなくデザインに組み込まれています。この特徴により、カスタムベースとしても非常に人気が高いです。整備士資格を持っていない初心者でも、比較的容易に分解や組み立てを行うことができるため、特に個人ユーザーがエンジンのチューニングや改造を楽しむことができるモデルとなっています。その結果、日本国内外のさまざまなメーカーから多種多様なパーツがリリースされています。

2002年からは国外にも輸出が始まり、欧州では同名で販売されますが、北米では「Ruckus（ラッカス）」という名称で流通しています。2007年10月には、環境規制への対応として燃料噴射装置が導入されるマイナーチェンジが行われました。しかし、2016年に施行された厳しい排出ガス規制をクリアすることが難しくなり、2017年8月31日に生産が終了しました。

ズーマーX

次に、ズーマーX（ZOOMER?X）が2012年に発表されました。このモデルは、タイのバンコクで生産され、特にタイ国内向けに販売されました。デザインは50ccモデルよりもボリューム感を増し、より角張ったスタイルが特徴です。前後のホイールは12インチにアップグレードされ、一部モデルではコンビブレーキが搭載されています。また、前輪にはディスク[[ブレーキ]]を装備したモデルも存在します。

エンジンは、タイ国内向けモデルであるスクーピー・iやクリックと共通の排気量108㏄の空冷4ストロークエンジンが搭載されており、性能面でも優れています。日本市場向けの仕様は、2013年のモーターサイクルショーで市販予定車として展示され、同年6月14日から正式に輸入販売が開始されましたが、2016年には生産が終了しました。

まとめ

ズーマーシリーズは、斬新なデザインと高いカスタム性により、特に若い世代のライダーから支持を集めました。初代ズーマーからズーマーXまで、さまざまなモデルが展開され、環境規制などの影響で生産が終了しましたが、その魅力は色あせることなく、多くのファンに愛され続けています。これらのモデルは、特に個性を表現したいライダーにとって、最高の選択肢となること間違いありません。

もう一度検索