ホンダ・CB1300スーパーフォア

Honda CB1300 SUPER FOURシリーズ完全ガイド：1998年から現在まで

Honda CB1300 SUPER FOURは、1998年の発売以来、Hondaを代表する大型ネイキッドモデルとして高い人気を誇るロングセラーバイクです。本記事では、初代モデルから最新モデルまで、その歴史と進化を詳しく解説します。さらに、派生モデルであるCB1300 SUPER BOL D'OR、CB1300 SUPER TOURING、そして警察車両として活躍するCB1300Pについても触れていきます。

初代モデル (SC40)：1998年 - 2002年

CB1000スーパーフォアの後継として登場した初代モデル(SC40)は、1284ccの水冷4気筒エンジンを搭載。18インチホイールから17インチへの変更や、当時としては革新的なダブルプロリンク式リヤサスペンションを採用するなど、数々の進化を遂げました。発売当初は、パールフェイドレスホワイトxキャンディブレイジングレッド、キャンディブレイズオレンジ、フォースシルバーメタリックの3色がラインナップされました。

年式による改良点としては、1999年モデルで前後サスペンションの調整機構追加とセンタースタンドの標準装備、カラーバリエーションの変更などが挙げられます。2000年モデルではエンジンやブレーキキャリパーの色変更、2001年モデルでは平成12年排出ガス規制への適合、燃費向上、軽量化などが実施されました。また、PRO'S店限定の特別仕様車も2回にわたって販売されました。

二代目モデル (SC54)：2003年 - 現在

2003年にフルモデルチェンジを果たした二代目モデル(SC54)は、エンジン、車体、足回りなど、多くの部分が刷新されました。電子制御燃料噴射システム(PGM-Fi)の採用、軽量化、マフラー形状変更、イモビライザーシステムの搭載など、技術的な進化が著しいモデルです。このモデルから海外輸出も開始されました。

その後、幾度かのマイナーチェンジを経て現在も生産が継続されています。主な変更点としては、2005年のマイナーチェンジで追加されたハーフカウルを装備するSUPER BOL D'OR、2009年に追加されたツアラーモデルSUPER TOURINGなどが挙げられます。SUPER TOURINGはパニアケース標準装備、コンバインドABS搭載など、ツーリング性能を重視した仕様が特徴でした。

年式による変更点や限定車は非常に多く、以下にその一部を記します。

2003年モデル: パールフェイドレスホワイトxキャンディブレイジングレッド、ブラックxフォースシルバーメタリック、フォースシルバーメタリックの3色展開、鈴鹿8耐仕様限定車が登場。
2005年モデル: ABS搭載モデル追加、低速トルク向上、サイドカバーのスリム化など。
2008年モデル: 平成19年排出ガス規制適合、エンジン出力向上、マフラー変更、デザイン変更など。
2010年モデル: コンバインドABSの採用、ハンドル位置変更、シート高低下、LEDテールランプ採用など。
2014年モデル: トランスミッション6速化、マフラー変更、ABS標準装備化、ホイールデザイン変更など。SUPER TOURINGは生産終了。
2018年モデル: 平成28年排出ガス規制適合、出力向上、アシストスリッパークラッチ採用、LEDヘッドライトとウインカー採用など。
2019年モデル: CB1300 SUPER FOUR SP、CB1300 SUPER BOL D'OR SP追加。オーリンズ製サスペンション、ブレンボ製ブレーキキャリパー採用。
2021年モデル: 30周年記念限定モデル発売。

派生モデル

CB1300 SUPER BOL D'OR: ハーフカウルを装備し、高速走行時の快適性と安定性を向上させたモデル。収納スペースも備えています。

CB1300 SUPER TOURING: ツーリング性能を重視したモデル。パニアケース、コンバインドABSを標準装備。2014年モデルで生産終了しました。

CB1300P (白バイ): 警察向けに製造されたモデル。SUPER BOL D'ORをベースとしていますが、専用装備が多数追加されています。デジタルメーター、アップハンドル、専用マフラーなどが特徴です。

まとめ

CB1300 SUPER FOURシリーズは、長年にわたって進化を続けながら、高い人気を維持し続けてきました。様々なモデルバリエーションや限定車も魅力の一つで、ライダーの多様なニーズに対応しています。本記事が、CB1300 SUPER FOURシリーズの歴史を知る上で役立つことを願っています。

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