ホンダ・CB223S

ホンダ CB223S：気軽なオートバイライフを提案するレトロネイキッド

ホンダが2008年から2016年まで製造販売していたCB223Sは、同社のCBシリーズに属するレトロスタイルのネイキッドバイクです。オートバイのある生活を身近に楽しんでもらおうというコンセプトのもと、軽量性、コンパクトさ、軽快な走りを追求して開発されました。

FTR223をベースに、オンロード性能を向上

CB223Sは、ベースモデルとしてFTR223を踏襲しながらも、独自の改良を加えられています。ホイールなど一部共通部品を採用しつつ、フレームの剛性強化、サスペンションセッティングの見直し、そしてオンロード走行に適したタイヤの採用など、CB223Sのために設計変更が施されました。エンジンはSL230用のMD33E型空冷4ストローク2バルブSOHC単気筒エンジンを搭載。扱いやすく、燃費にも優れたエンジン特性が特徴です。

2007年東京モーターショーで参考出品、2008年発売

CB223Sは、2007年10月26日から11月11日まで開催された第40回東京モーターショーで参考出品され、注目を集めました。そして2008年3月21日に正式発表、同年4月11日に発売開始。初期モデルは、ストライプとツートーンの2種類の車体色が設定されました。

2010年のマイナーチェンジと生産終了

2010年にはマイナーチェンジを実施。車体色はツートーンタイプが廃止され、ソリッドタイプが新たに設定されました。同時に、税抜価格が46,000円引き下げられました。これらの改良により、より幅広いユーザー層へのアプローチを目指したと考えられます。そして2016年には、惜しまれつつも生産終了が発表されました。

CB223Sの魅力：扱いやすさとレトロなデザイン

CB223Sは、単気筒エンジンの扱いやすさと、レトロなデザインが絶妙に融合したモデルでした。初心者でも容易に扱える軽快な走り、そして街並みに溶け込むような上品なデザインは、多くのライダーを魅了しました。通勤や通学といった日常使いはもちろん、週末のツーリングなど、様々なシーンで活躍できる一台として人気を博しました。

まとめ：惜しまれる名車

CB223Sは、気軽にオートバイライフを楽しみたいというユーザーニーズに応えるべく開発され、その目的を十分に達成したと言えるでしょう。軽量性、扱いやすさ、そしてレトロなデザインという、魅力的な要素が詰まったCB223Sは、生産終了後も多くのファンから愛され続けている、ホンダを代表する名車の一つと言えるでしょう。その存在は、日本のオートバイ史においても重要な位置を占めていると言えるでしょう。現在では中古車市場で取引されており、その人気は衰えることを知りません。

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