ホンダ・CBR150R

ホンダCBR150R：タイ・インドネシア生産のレーサーレプリカ

ホンダCBR150Rは、2002年から製造されている150ccクラスのスポーツバイクです。本田技研工業のCBRシリーズに属し、そのスタイリッシュなデザインとスポーティな走りは多くのライダーを魅了してきました。

生産と販売

当初はタイホンダ・マニュファクチュアリングカンパニー・リミテッドが生産を担当していましたが、2016年からはインドネシアのP.T. アストラ・ホンダモーターが製造を引き継いでいます。日本国内では正規販売はされていませんが、並行輸入によって入手可能です。エンデュランス社など、いくつかの販売店が並行輸入モデルを取り扱っています。

エンジンとトランスミッション

CBR150Rは、149ccの水冷4ストロークDOHC単気筒エンジンを搭載しています。内径×行程は63.5×47.2mmで、滑らかな加速と扱いやすいパワー特性を実現しています。トランスミッションは6速マニュアルです。

デザインと特徴

CBR600RRを彷彿とさせるフルカウルデザインが特徴的です。ヘッドライトはNSR150SPを思わせる2灯式を採用。初期モデルでは、日本の保安基準を満たすためにウインカーの位置変更などの改良が加えられました。また、保安部品の有無によるレース仕様車なども存在しました。

モデルチェンジと仕様変更

CBR150Rはこれまで何度かモデルチェンジが行われ、デザインや性能が進化してきました。主な変更点としては、以下のものがあります。

2005年モデル: 盗難対策としてキーシャッターを標準装備
2010年モデル: VFR1200Fをモチーフにしたデザインに変更。マフラーをショート化、キャブレターからPGM-FI電子式燃料噴射装置に変更、前後タイヤサイズの大型化、スイングアームの延長、メーターのデジタル化など、大幅な改良が加えられました。エンデュランス社ではCBR150R FIとして販売されました。
* 2017年モデル: MC51型CBR250RRをモチーフにしたデザインに変更。生産拠点をインドネシアに移管。全長1983mm、全幅694mm、全高1038mm、ホイールベース1311mm、シート高787mm、車重135kg。最高出力17.1ps/9,000rpm、最大トルク1.39kgf・m/7,000rpmというスペックを実現しました。

レプソルカラーと限定車

CBR150Rは、MotoGPマシンのレプソルカラーをモチーフにしたモデルも存在します。2016年には、エンデュランス社からCBR150R FI レプソルカラースペシャルエディション '16として限定販売も実施されました。

日本での入手

日本国内では正規販売はされていませんが、エンデュランス社などを通じて並行輸入車を入手することができます。2018年現在でも、2016年モデルの並行輸入販売が行われています。

まとめ

CBR150Rは、スポーティなデザインと扱いやすいエンジン、そして様々なモデルバリエーションが魅力の150ccスポーツバイクです。レーサーレプリカとしての血統を受け継ぎつつ、扱いやすさも両立している点が大きな特徴です。並行輸入という方法ではありますが、日本国内でもその魅力を味わうことができます。

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