ホンダ・NM4

Honda NM4：近未来的なスタイルと先進技術が融合したクルーザー

Honda NM4は、本田技研工業が製造・販売する個性的な大型自動二輪車シリーズです。近未来的なデザインと快適な走行性能を両立させたクルーザーとして、2014年に登場しました。その独特なスタイリングと先進技術を搭載したモデルは、多くのライダーを魅了しています。

デザインとコンセプト

NM4の開発コンセプトは「近未来とクール」。そのコンセプトを反映したデザインは、他のバイクとは一線を画す存在感を放ちます。フロント周りは重厚感があり、ライダーはマシンに包み込まれるようなコックピットポジションを取ります。シート高は650mmと低めに設定されているため、多くのライダーにとって快適な乗車姿勢が可能です。リア周りは、NM4-01とNM4-02で異なるデザインが採用され、それぞれに異なる魅力を持っています。特にNM4-01は、リア周りを絞り込むことでフロント周りの重厚感をより強調したデザインとなっています。

エンジンと性能

NM4には、水冷4ストローク4バルブSOHC2気筒745ccエンジン（RC70E型）を搭載。NCシリーズと共通のエンジンブロックを使用することで、高い信頼性とスムーズな走行を実現しています。77.0mm×80.0mmのボア×ストロークは、力強いトルクと扱いやすい特性を両立させ、街乗りからツーリングまで幅広いシーンで快適な走りを提供します。

シャシと足回り

スチール製のツインチューブダイヤモンド型フレームを採用。高い剛性と軽快なハンドリングを実現しています。サスペンションは、フロントにインナーチューブ径43mm、ストローク120mmの正立式テレスコピックフォーク、リアにプロリンク式スイングアームを採用。路面からの衝撃を効果的に吸収し、快適な乗り心地を提供します。ブレーキシステムには、前後輪ともにABSを標準装備したシングルディスクブレーキを採用。高い制動力を発揮しながら、安全性を確保しています。

DCT（デュアルクラッチトランスミッション）

NM4の最大の特徴の一つが、DCT（デュアルクラッチトランスミッション）です。マニュアルトランスミッションをベースに自動変速を行うDCTは、スムーズな変速と効率的な走行を実現します。ATモードでは、一般走行に適したDモードと、スポーティな走行に適したSモードを選択可能。さらに、MTモードでは、ライダーが任意で変速操作を行うことができます。DCTと連動した可変色メーターは、走行状況に応じてメーターの色が変化し、視認性を高めています。

NM4-01とNM4-02

NM4シリーズには、NM4-01とNM4-02の2つのモデルが存在します。NM4-01は、リア周りのデザインを絞り込み、フロントの重厚感を強調したモデル。ワイドな200/50-17サイズのタイヤを採用しています。NM4-02は、NM4-01よりもリア周りにボリュームを持たせたモデルです。タイヤサイズはNM4-01と共通です。両モデルとも、発売当初はマットバリスティックブラックメタリックとパールグレアホワイトの2色展開でしたが、後に11色のカラーオーダープランが開始されました。

マイナーチェンジ

2016年には、平成28年自動車排出ガス規制への適合を目的としたマイナーチェンジが行われました。型式名が「EBL-RC82」から「2BL-RC82」に変更された他、DCTセッティングの変更、マフラー内部構造の変更による全長短縮化などが実施されました。これらの改良により、環境性能と走行性能の更なる向上が図られました。

まとめ

Honda NM4は、近未来的なデザイン、快適な走行性能、そして先進的なDCTを搭載した、個性あふれる大型自動二輪車です。独自のスタイリングと先進技術の融合は、多くのライダーを魅了し続けています。NM4-01とNM4-02それぞれのデザインの違いも魅力の一つであり、ライダーの好みに合わせて選択することができます。Hondaの技術力の高さを実感できる、魅力的な一台と言えるでしょう。

もう一度検索