ホーザリー

ホーザリーについて

ホーザリー（hosiery）やホージャリーは、靴下に関連する衣料品全般を意味する言葉です。この用語は、男性用の靴下やレギンスを含む広義の概念である一方で、特に女性向けの長い靴下、例えばタイツやストッキングを指すことが一般的です。イギリスでは、この語がニット製品全般を表すためにも使われており、古代から靴下類の総称として用いられてきました。

英語の「hosiery」は「hose」（靴下）に由来しており、靴下はニット製品の始まりと考えられています。加えて、「メリヤス」という言葉はスペイン語の「メディアス」やポルトガル語の「メイアス」との関連があり、これらも靴下を意味します。このように、ホーザリーの語源や関連する言葉は深い歴史を持っていることがわかります。

日本でのホーザリーの流行

日本では、2013年頃から特に若い世代の女性を中心にタトゥーストッキングが流行し、ストッキングとスニーカーを組み合わせたスタイルが注目されるようになりました。これに伴い、「ストッキング」という表現はやや古臭い印象を与えることもあり、ファッション雑誌などでは新しい呼称を使い始めています。例えば、透け感のあるストッキングを「シアータイツ」と呼ぶようになりました。また、靴下全般を指す言葉として「ホーザリー」や「レッグウエア」が広がっています。さらに、厚手のリブタイツなどには別の呼び方が用いられることもあります。

ホーザリーの種類

ホーザリーにはさまざまな種類がありますが、その中から代表的なものをいくつか挙げてみます。

1. アンクレット：薄手の生地で作られ、足首までの短い靴下です。
2. ニーハイ：膝までの長さで設計されており、パンツの下に着用します。
3. ストッキング：太ももの上部までの長さを持ち、通常は薄手で、ガーターベルトで固定するものです。
4. ホールドアップ：ゴムバンドで所定の位置に保持されるストッキングです。
5. タイツ：脚全体を覆う厚手のホーザリーです。
6. パンティホーズ：ウエストから脚全体をカバーするナイロン製の靴下です。
7. フィッシュネット：Fishnet模様に編み込まれたホーザリーです。

2019年に発行された『新版 モダリーナのファッションパーツ図鑑』では、ホーザリーの一例として以下の品々を紹介しています。ストッキング（stockings）、タイツ（tights）、網タイツ（fishnet tights）、ソックス（socks）、ルーズ・ソックス（loose socks）、レッグ・ウォーマー（leg warmers）、フット・カバー（foot cover）、トゥ・カバー（toe cover）、五本指ソックス（toe socks）、トング・ソックス（thong socks）などがあります。

こうした多様なスタイルや名称からも、多くの人々がホーザリーを日常的に取り入れていることが伺えます。ファッションや歴史を知ることで、ホーザリーの魅力をさらに引き立てることができるでしょう。

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