ホーセズ・ネック

ホーセズ・ネック

ホーセズ・ネックは、コニャック（ブランデー）をジンジャーエールで割ったカクテルです。最大の特徴は、グラスに飾られた細長いレモンの皮です。このレモンの皮が、カクテルに独特の風味と視覚的な魅力を加えています。

レモンの皮を使用しない場合、カクテルは「ブランデー&ジンジャー」または「ブランデー&ジンジャーエール」と呼ばれ、区別されます。

また、ベースとなるアルコールはコニャックやブランデーに限らず、ウイスキー、ジン、ラム酒なども使用できます。これらの場合、それぞれ「ウイスキー・ホーセズ・ネック」、「ジン・ホーセズ・ネック」のように、ベースとなるアルコール名を冠した名称で呼ばれます。

歴史と由来

「ホーセズ・ネック」という名前は、英語で「馬の首」を意味します。この名前の由来にはいくつかの説があります。

19世紀末、ショウガ風味の炭酸飲料に細長く剥いたレモンの皮を飾ったノンアルコールカクテルが人気を博しました。このスタイルがアルコール入りのカクテルにも引き継がれ、グラスから大きくはみ出すレモンの皮が特徴的な装飾となりました。

レモンの皮を螺旋状に剥き、グラスからはみ出すように飾るスタイルが、馬の首に見えることから「ホーセズ・ネック」と名付けられたという説が有力です。

また、アメリカ合衆国大統領セオドア・ルーズベルトが、乗馬に出かける際に愛馬の首をなでながら、レモンの皮入りのジンジャーエールを好んで飲んでいたことが由来であるという説も存在します。

レシピ

国際バーテンダー協会（IBA）による標準的なレシピをご紹介します。

材料

コニャック: 40ml
ジンジャーエール: 120ml
アンゴスチュラ・ビターズ: 1dash（お好みで）
レモンの皮: 1個分（螺旋剥き）

作り方

1. 氷を入れたハイボールグラスにコニャックを注ぎます。
2. ジンジャーエールを静かに注ぎ入れ、軽く混ぜます。
3. お好みでアンゴスチュラ・ビターズを加えます。
4. 螺旋状に剥いたレモンの皮をグラスの縁に飾り付けます。レモンの皮がグラスからはみ出すようにするのがポイントです。


ホーセズ・ネックは、そのユニークな名前とレモンの皮の飾りによって、視覚的にも楽しめるカクテルです。ぜひ一度、お試しください。

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