国際バーテンダー協会

国際バーテンダー協会（IBA）の概要

国際バーテンダー協会（International Bartenders Association、略称：IBA）は、1951年2月24日にイギリスのトーキーにあるグランドホテルで設立された、世界中のバーテンダーを代表する権威ある国際組織です。この協会の設立は、バーテンダー業界の発展と国際的なネットワークの構築を目的としており、今日では多くの国々のバーテンダーから支持されています。

ワールド・カクテル・チャンピオンシップ（WCC）

IBAは、毎年、ワールド・カクテル・チャンピオンシップ（WCC）という大会を開催しており、これは世界中のバーテンダーが集まり、その技能を競う重要なイベントです。大会は「クラシック部門」と「フレア部門」の2つのカテゴリーに分かれており、各部門では独創性やパフォーマンスが評価されます。たとえば、2006年には第32回のWCCがギリシャのハルキディキで行われ、多くの国からバーテンダーが参加しました。このようなイベントは、参加者にとって自身の技術を高めるだけでなく、他国の文化や技術を学ぶ貴重な機会ともなっています。

IBA公式カクテルリスト

IBAのもう一つの重要な機能は、公式カクテルのリストを設けることです。このリストには、世界中で親しまれているカクテルが掲載されており、バーテンダーはこれに基づいてカクテルを作るという基準が設けられています。この際、レシピではミリリットル（ml）ではなく、センチリットル（cl）が使用されるのが特徴です。このカクテルリストは、新しいカクテルの創出や古典的なレシピの正確な再現を促進しています。

日本との関わり

日本バーテンダー協会は1929年に設立され、その後1959年にはIBAに加盟しました。日本におけるバーテンダーの国際的な認知度向上に寄与し、アジア地域では最も早くIBAに加わった団体となります。日本のバーテンダー業界におけるIBAの役割は大きく、国内外の交流を深める一助となっています。

まとめ

国際バーテンダー協会（IBA）は、バーテンダーの技術向上と国際的なコミュニケーションの場を提供する重要な組織です。毎年のワールド・カクテル・チャンピオンシップや公式カクテルリストの設置を通じて、バーテンダーたちのスキル向上と新しいカクテル文化の創造に貢献し続けています。バーテンダーにとって、IBAは自己研鑽の場であり、仲間との交流を深めるための大切なプラットフォームなのです。

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