ホーソン・レスリー

ホーソン・レスリーの歴史と業績

ホーソン・レスリー（R. & W. Hawthorn Leslie and Company, Limited）は、1870年にイギリスのタインアンドウィア州に位置するニューカッスルセントピーターズで設立されました。この会社は造船業と鉄道車両の製造を行っており、その誕生は、造船業者であるレスリー（A. Leslie and Company）と機関車製造業者であるホーソン（R. and W. Hawthorn）の二つの企業の合併によって生まれました。

機関車製造の展開

ホーソン・レスリーは、合併後も機関車の生産を継続しました。特に注目すべきは、シカゴ万国博覧会に出展された蒸気機関車です。この単式4気筒、動軸配置が4-2-2-0の機関車は、米国製の同等機に比べると性能が劣っていました。1915年にはハイランド鉄道の技師であるF.G.スミスから、動軸配置4-6-0の蒸気機関車「ハイランド鉄道リバー級蒸気機関車」の発注を受けましたが、その重量が大きすぎたため、同機の引き渡しを拒否されました。結果として、この機関車はカレドニアン鉄道に譲渡されることになりました。

さらに、ホーソン・レスリーが生産した機関車の大部分は輸出向けに設計され、大抵はクラウンエージェントによってデザインされたものであり、多くは火力を必要としない機関車でした。また、台湾向けに製造された3号形蒸気機関車（台鉄3号型）なども含まれていました。なお、機関車製造部門は1937年にロバート・スチーブンソン・アンド・カンパニーに買収され、その後「ロバート・スチーブンソン・アンド・ホーソンズ」と改称されています。

造船業の成果

ホーソン・レスリーは、造船業においても重要な貢献をしました。特に大英帝国海軍向けに条約型巡洋艦を含む多数の艦船を建造しており、日本向けにも軍艦を製造していました。これにより、企業は国内外での地位を強化し、各国海軍の発展に寄与しました。

さらに、造船部門では、韓崎という名前の潜水母艦や八重山という通報艦が建造されるなど、多様な艦船の生産を行いました。これらの艦船は、当時の技術水準を反映した重要な軍事資産となり、海軍の効率的な運用を支える役割を果たしました。

結論

ホーソン・レスリーは、鉄道車両と造船の両分野で顕著な実績を残した企業でした。設立からの数十年間で蓄積した技術とデザインへの取り組みは、当社の製品を特別なものにしました。今日でも、ホーソン・レスリーの業績は歴史的な重要性を持ち、産業界における革新と技術の進歩を象徴しています。

もう一度検索