ホーム (GOING UNDER GROUNDのアルバム)

GOING UNDER GROUND アルバム『ホーム』解説

GOING UNDER GROUNDが2002年9月11日にリリースしたアルバム『ホーム』は、ビクターエンタテインメントのHAPPYHOUSEレーベルからの発売。

概要

本作は、前々作『GOING UNDER GROUND』以来となる上田ケンジをプロデューサーに迎え制作された、メジャー2枚目、通算5枚目のアルバムです。ジャケットと歌詞カードのイラストは宮尾和孝が担当。シングル「ランブル」とのダブル購入特典として、抽選で「ランブル」のアナログ盤がプレゼントされるキャンペーンも実施されました。

アルバムタイトルの由来は、完成時にボーカル松本素生の頭に浮かんだ「タウン・アンド・カントリー」という言葉を、打ち合わせ中に言い間違えた「ホーム・アンド・カントリー」から採用されたというエピソードがあります。

リリース後には、「GOING UNDER GROUND TOUR 2002 “秋”」や「GOING UNDER GROUND tour 2002 “kodama”」といったツアーも開催されました。

OKMusic編集部のレビューによると、メンバーは制作当時「“どんな曲を揃えよう”とか“曲のバランスはどうしよう”とかもまったく考えないで、ひとつひとつの曲を作っただけ」と語っていたとのこと。松本は2016年のインタビューで、本作について「半信半疑で、〈わからないんだけどこれが出来ちゃったんだよね〉みたいなノリ」で制作されたと振り返っています。セールスは期待ほどではなかったものの、「『ホーム』を良いと言ってくれる人とは絶対に友達になれる」と語るほど、思い入れの深い作品のようです。

評価

音楽ライターの帆苅智之は、本作を「パワーコードでガツンと迫るタイプのサウンドではなく、松本のヴォーカリゼーションに寄り添うかのように、比較的繊細なバンドサウンドを中心に構成されている」と評価し、「新しい世代のロックアルバムのひとつであり、GUGが2000年代を代表するバンドのひとつであることを示す作品であることは間違いない」と評しています。

収録曲

1. さびしんぼう
2. シンドローム
3. ミラージュ
3rdシングル。
4. その事
インストゥルメンタル。
5. 少女
ベースの石原聡の提案で、ベースのトラックを入れずに制作。
6. 流線形
7. 夜の宝石
石原がお気に入りの曲として挙げることが多い。
8. タッシ
「タッシ」はチベット語で「幸福」の意味。レコーディング現場にいたスタッフ全員でコーラスを歌唱。
ベストアルバム『BEST OF GOING UNDER GROUND with YOU』にも収録。
9. ステップ
ライブではファンがリズムに合わせて腕を上下に振るダンスが恒例。
10. ランブル
4thシングル。
11. kodama
ベストアルバム『BEST OF GOING UNDER GROUND with YOU』にも収録。

関連書籍

バンドスコア GOING UNDER GROUND ホーム（シンコーミュージック、2002年12月19日）

セルフカバー

2018年には、CDデビュー20周年を記念して、本作をアコースティックアレンジ主体でリアレンジしたセルフカバーアルバム『ホーム 2018 〜midnightblue〜』がライブ会場と公式通販サイトで発売。同年4月11日には名古屋ブルーノートで発売記念ライブも行われました。

外部リンク

* GOING UNDER GROUND | ホーム - ビクターエンタテインメント

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