ホーリークロス大学

ホーリークロス大学 (College of the Holy Cross)

ホーリークロス大学は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ウースターに位置する、カトリック（イエズス会）系の私立リベラル・アーツ・カレッジです。「ホーリークロス」の名で親しまれ、1843年の創立以来、質の高いリベラル・アーツ教育を提供し続けています。

特徴

少人数制教育: 学生数は約3,000人と、リベラル・アーツ・カレッジの特徴である少人数制教育を実践しています。学生と教授の比率は10:1、クラスの平均サイズは19人と、学生一人ひとりにきめ細やかな指導が行き届く環境です。
イエズス会系大学: ジョージタウン大学やボストンカレッジなどと共に、イエズス会系大学協会（AJCU）に加盟する27校の一つです。ヒドゥン・アイビーの一つとしても知られています。
高い評価: USニューズ&ワールド・レポート誌の大学ランキングでは、全米リベラル・アーツ・カレッジの中で常に上位25位以内に入るなど、高い評価を得ています。
多様なプログラム: 芸術、人文科学、社会科学、自然科学の分野で多様なプログラムを提供し、学際的な専攻や学生が自分で設計する専攻も可能です。ビジネススクール、メディカルスクール、ロースクールへの進学準備課程、教員養成課程もあります。

沿革

ホーリークロス大学は、ジョージタウン大学卒業生でボストン司教区の司教、ベネディクト・ジョセフ・フェンウィックによって創立されました。フェンウィック司教は当初ボストンに大学を設立しようとしましたが、プロテスタントの指導者たちの反対に遭い、1843年にウースターに大学を設立しました。

大学の名称は、フェンウィック司教の司教座聖堂であるボストンのホーリークロス大聖堂に由来します。1843年6月に定礎式が行われ、同年10月に開校しました。初代学長はトーマス・F・マレディ神父が務めました。

1852年には大火でキャンパスが全焼しましたが、ジョン・B・フィッツパトリック司教とアンソニー・F・シアンピ神父の尽力により再建されました。1865年にはマサチューセッツ州議会から学位授与権を認められました。

第二次世界大戦中には、海軍士官養成プログラムV-12に参加しました。1998年から2006年にかけては大規模な募金キャンペーンを行い、2億1630万ドルの寄付金を集めました。

キャンパス

キャンパスはウースター市内のセント・ジェームズ山の北斜面に位置し、市街を見下ろすことができます。174エーカー（70.4ha）の広大な敷地には、校舎、学生寮など40以上の建物があります。

キャンパスの中心には、時計塔が特徴的なオケイン・ホール、大学最古の建物であるフェンウィック・ホール、スミス・ホールの3棟が中庭を囲んで建っています。これらの建物と周辺地域は、1980年に国家歴史登録財に指定されています。

学術と教育

ホーリークロス大学は、リベラル・アーツ・カレッジとして、教養学士（Bachelor of Arts）の学位を授与しています。学生は芸術、人文科学、社会科学、自然科学の分野から専攻を選択します。副専攻やダブルメジャーも可能です。

1年次には、モンセラート・プログラムと呼ばれる特別なプログラムが用意されています。このプログラムでは、新入生はクラスターと呼ばれるグループに分かれ、共通のテーマに基づいて学び、課外活動も行います。

上智大学とは交換留学協定を結んでいます。

スポーツ

ホーリークロス大学のスポーツチームは、クルセイダーズ（Crusaders）と呼ばれています。男子12種目、女子13種目で競技を行っています。パトリオット・リーグに所属しています。

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