ボイシ郡 (アイダホ州)

ボイシ郡の概要

ボイシ郡（英: Boise County）は、アメリカ合衆国アイダホ州の南西部に広がる山岳地帯に位置しています。2010年の国勢調査によると、同郡の人口は7,028人で、郡庁所在地はアイダホシティ市です。アイダホシティの人口はわずか485人で、郡内で最も人口が多いのはホースシューベンドで、こちらは707人です。ボイシ郡は1915年に設立され、その名は州の愛称「宝石の州」に由来しています。

近隣のエイダ郡にはアイダホ州の州都ボイシが存在し、エイダ郡はもともとボイシ郡から分離された地域です。この郡はボイシ・ナンパ大都市圏に属しており、周辺地域とのアクセスも良好です。郡の南西部にはボーガス盆地スキー場が広がり、冬季はスキー愛好者たちに人気のスポットです。また、郡の東側にはソートゥース国立レクリエーション地域があり、自然愛好者にとって魅力的な場所です。

歴史

ボイシ郡は、1915年3月15日に設立され、アイダホシティがその郡庁所在地として選ばれました。郡名はボイシ川に由来し、この川の名称はフランス系カナダ人の探検家や毛皮交易業者によって名付けられました。この地域は多様な植物が生い茂る砂漠状の流域を持っており、その美しさから名づけられました。また、アイダホシティがあるボイシ盆地は国を代表する金鉱地帯の一つで、1862年には金の発見がありました。この時期、ボイシ郡からの金の産出量はアラスカ州全体のものを上回るほどでした。

19世紀の中頃には金の発見による人口急増があり、1863年にはアイダホ準州の設立に繋がりました。この地域の中心地として、ボイシ河やホースシューベンドは金鉱地帯への拠点としての役割を果たしました。 1864年の国勢調査では、郡の人口は15,158人でした。

地理

ボイシ郡の面積は約1906.76平方マイル（約4,938.5平方キロメートル）で、そのうちほとんどが陸地であり、水面を含めると水域は0.23％程度です。この地域の中で最も高い地点はソートゥース原生地のトンプソン峰で、標高は約10,751フィート（約3,276メートル）です。一方、最低地点は西隣のジェム郡との境界に位置するペイエット川岸で、標高は約2,500フィート（約762メートル）となっています。

隣接する郡

ボイシ郡は複数の郡と隣接しており、北にはバレー郡、東にはカスター郡、南にはエルモア郡、西南にはエイダ郡、北西にはジェム郡があります。

自然保護地域

ボイシ郡内には、いくつかの国立保護地域が存在し、代表的なものにはボイシ国立の森やソートゥース国立レクリエーション地域、ソートゥース原生地が含まれます。

道路

郡内には2つの主な高規格道路があり、それぞれ自然景観道路として指定されています。アイダホ州道21号線のポンデローサ・マツ自然景観道路は電車でアイダホシティやローマンへ向かい、カスター郡に向かって延びています。また、アイダホ州道55号線のペイエット川自然景観道路は、エイダ郡のイーグルからホースシューベンドを通り、ペイエット川を辿ってバレー郡のカスケードとマッコールを経由します。

人口動態と都市

ボイシ郡内には複数の都市や町が点在しており、アイダホシティ、ホースシューベンド、クロウチ、プラサービルなどがあります。さらに、バンクス、センタービル、ガーデンバレー、ローマンなどの未編入の町も存在します。歴史的背景や自然環境、魅力的な観光地が集まるボイシ郡は、訪れる人々にとって非常に魅力的な地域と言えます。

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