ボキューズ・ドール

ボキューズ・ドール（Bocuse d'Or）は、料理界における世界最高峰のコンクールとして知られています。その名声は、あたかも料理のオリンピックと形容されるほどです。

開催と概要

この大会は、創設者であるポール・ボキューズ氏の名前を冠し、2年に一度、奇数年の1月にフランスのリヨンで開催されます。世界中から選抜されたトップシェフたちが集結し、高度な料理技術と創造性を競い合います。

参加資格と選考

コンクールへの出場は狭き門であり、まず国内予選を突破する必要があります。その後、アジア・パシフィック、ヨーロッパ、ラテンアメリカといった各大陸予選に挑み、選ばれた代表者のみがフランス本選への切符を手にすることができます。特別出場枠も設けられています。

本選に出場できるのは、わずか24か国の代表シェフのみです。コンクールの公平性を保つため、審査員は本選出場国から選ばれた24名で構成されます。厳正な審査を通じて、世界一の称号が決定されます。

日本の参加と実績

日本は1987年の第1回大会から参加しており、長年にわたり挑戦を続けています。2013年には、浜田統之シェフが3位入賞という輝かしい成績を収めました。これは日本料理界にとっても大きな功績と言えるでしょう。

シラ国際外食産業見本市

大会開催期間中は、シラ国際外食産業見本市も同時に開催されます。世界中の食に関する企業や関係者が集まり、最新のトレンドや技術に触れることができる機会となっています。

アジア・パシフィック大会

2008年からは、アジア・パシフィック大会が新設されました。本選と同様に2年に1度開催され、上位5カ国と開催国（ワイルドカード枠）の計6カ国が、翌年のフランス本選への出場権を獲得します。

ボキューズ・ドールは、単なる料理コンクールではなく、食文化の発展と料理人の育成に貢献する重要なイベントです。世界中の料理人たちが目標とし、その舞台で活躍することを目指しています。

関連情報
世界司厨士協会連盟
世界料理オリンピック

外部リンク
Bocuse d'Or official site （フランス語、英語）
ボキューズ・ドールJAPAN事務局

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