ボツワナ大学

ボツワナ大学

ボツワナ大学（University of Botswana）は、ボツワナ初の高等教育機関として1982年に設立されました。大学は首都ハボローネに2つ、さらにフランシスタウンとマウンに各1つのキャンパスを介して、ボツワナ国内に4つのキャンパスがあります。この大学は、学生に多様な学問分野を提供し、国の教育システムの中心的な役割を果たしています。

前史

ボツワナ大学の設立に至る背景には、アフリカ南部における高等教育のニーズがあります。かつてボツワナ、レソト、スワジランドの三カ国が共同でボツワナ・レソト･スワジランド大学を設立しましたが、1975年にレソトが独自にレソト国立大学を設置し、脱退しました。その後、ボツワナとスワジランドは新たにボツワナ大学を設立し、1982年にスワジランド大学から独立する運びとなりました。

学部構成

ボツワナ大学は、6つの学部で構成されています。それぞれの学部は、専門的な知識とスキルを育成するために設計されています。以下は、各学部の概要です。

• - 経営学部 には、財務会計、経営管理、マーケティングなどの学科があり、ビジネスリーダーを育成することを目指しています。

• - 教育学部 では、成人教育、基礎教育、教育技術、看護、体育、初等教育などに焦点を当てた学科があります。これにより、教師や教育者を養成しています。

• - 工学部 では、建築、土木、電気工学、工業デザインなどの専門分野が用意されており、技術革新に対応するエンジニアを育成しています。

• - 人文科学部 では、アフリカ文学、英文学、フランス文学、歴史学などの多様な分野を学ぶことができます。また、司書・情報学や神学に関する専門知識も提供されています。

• - 自然科学部 では、生物学、化学、環境衛生、物理学など、科学的な理解を深めるための学問が展開されています。

• - 社会科学部 では、人口統計、経済学、法律、心理学、社会福祉など、社会を理解し分析するための分野が揃っています。

大学院

1983年には大学院も設置され、現在では35の修士課程と8の博士課程が用意されています。大学院では、専門的な研究が奨励されており、学生は様々なテーマについて深く掘り下げる機会があります。

おわりに

ボツワナ大学は、教育の質を重要視し、国内外での教育的交流を促進しています。さらに、2009年にはオーストラリア・メルボルン大学との提携により、学生の国際的な登録制度を導入する計画もあります。このように、ボツワナ大学は、ボツワナにおける教育の発展に貢献し続けています。

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