ボフスラーウ

ボフスラーウ：神を讃えるウクライナの古都

ボフスラーウ（ウクライナ語：Богусла́в）は、「神賛美」を意味する美しい名の都市です。ウクライナのキーウ州オブーヒウ地区に位置し、ドニプロ川の支流であるローシ川の岸辺に広がっています。2021年の推計人口は約1万6千人で、面積は約71平方キロメートルです。

歴史

ボフスラーウの歴史は古く、1032年にキエフ大公国のヤロスラウ賢公によって、遊牧民族の襲撃から国を守るための城塞として建設されました。その後、この地はコサックの歴史と深く関わることになります。1648年から1685年まではビーラ・ツェールクヴァ連隊の百人隊の町として、そして1685年から1712年まではボフスラーウ連隊の連隊庁所在地として機能しました。

1938年に市制が施行され、都市としての地位を確立しました。2020年7月には、ウクライナ最高議会による地方自治体の行政区画改革により、ボフスラーウ地区が廃止され、オブーヒウ地区に編入されました。この行政区画の変更は、現代ウクライナの地方自治における変遷を示す出来事と言えるでしょう。

文化と名所

ボフスラーウは、豊かな文化遺産を持つ都市でもあります。市内には、以下のような歴史的な教会や博物館が点在し、訪れる人々に深い感銘を与えます。

教会

三位一体聖堂
生神女庇護聖堂
洗礼者イヴァン記念聖堂
聖ムィコラーイ修道院

博物館

イヴァン・ソシェーンコ記念博物館
応用美術博物館
ポクラース商人住宅
ボフスラーウ歴史博物館
マルコー・ヴォウチョーク住宅

これらの博物館では、ボフスラーウの歴史や文化、芸術に触れることができます。特に、イヴァン・ソシェーンコ記念博物館やマルコー・ヴォウチョーク住宅は、この地ゆかりの人物に焦点を当てた展示が魅力です。

また、ボフスラーウはコサック軍歌やウクライナ民謡に登場する伝説的な女性、マルーシャ・ボフスラーウカの出身地としても知られています。彼女の勇気と愛国心は、今もなお多くの人々に語り継がれています。

参考文献

伊東孝之, 井内敏夫, 中井和夫編　『ポーランド・ウクライナ・バルト史』 (世界各国史; 20)－東京: 山川出版社, 1998年. ISBN 9784634415003
黒川祐次著　『物語ウクライナの歴史 : ヨーロッパ最後の大国』 (中公新書; 1655)－東京 : 中央公論新社, 2002年. ISBN 4121016556
Історія міст і сіл Української РСР. Київська область. — Київ: УРЕ АН УРСР, 1971.

外部リンク

Богуслав // ウクライナの地方自治体。ウクライナ最高議会公式サイト
Богуслав市の公式サイト
* Bohuslav // ウクライナ百科事典

ボフスラーウは、その美しい自然、豊かな歴史、そして温かい人々に恵まれた魅力的な都市です。ウクライナを訪れる際には、ぜひこの地を訪れて、その魅力を肌で感じてみてください。

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