ボブ・シール・コレクティヴ

ボブ・シール・コレクティヴは、著名なレコードレーベル、レッド・バロンから3枚のアルバムをリリースしたアメリカのジャズ・アンサンブルです。このグループは、レーベルオーナーであるボブ・シール自身が、複数の異なるグループから選りすぐりのミュージシャンを集めて結成されました。まさに「オールスター」と呼ぶにふさわしい豪華なメンバー構成が特徴です。

ディスコグラフィ

ボブ・シール・コレクティヴのアルバムは、いずれも高い評価を受けています。以下に、ディスコグラフィを紹介します。

サンライズ・サンセット - Sunrise Sunset (1990年、Red Baron)
デヴィッド・マレイ（テナー・サックス）、ジョン・ヒックス（ピアノ）、セシル・マクビー（ベース）、アンドリュー・シリル（ドラムス）

Louis Satchmo (1991年、Red Baron)
ジョシュア・レッドマン（テナー・サックス）、レッド・ロドニー（トランペット）、ケニー・バロン（ピアノ）、サンティ・デブリアーノ（ベース）、グラディ・テイト（ドラムス）

Lion-Hearted (1993年、Red Baron)
ゲイリー・バーツ（アルト・サックス）、ラヴィ・コルトレーン（テナー・サックス）、スティーヴ・マーカス（ソプラノ・サックス）、レイ・アンダーソン（トロンボーン）、レイ・ドラモンド（ベース）、ロイ・ハーグローヴ（トランペット）、ケニー・バロン（ピアノ）、グラディ・テイト（ドラムス）

これらのアルバムは、それぞれ異なる個性を持ちながらも、ボブ・シールらしい洗練されたサウンドと、参加ミュージシャンたちの卓越した演奏が光る作品となっています。特に、各アルバムに異なるメンバーを起用することで、多彩な音楽性を表現している点が注目されます。

「サンライズ・サンセット」では、デヴィッド・マレイのフリーキーなサックスと、ジョン・ヒックスの繊細なピアノが絡み合い、独特の緊張感を生み出しています。「Louis Satchmo」は、若き日のジョシュア・レッドマンの力強いブロウと、ベテラン、レッド・ロドニーの温かいトランペットが印象的です。そして「Lion-Hearted」では、ゲイリー・バーツ、ラヴィ・コルトレーン、ロイ・ハーグローヴといった豪華なホーンセクションが、重厚なサウンドを奏でています。

ボブ・シール・コレクティヴは、短期間の活動でしたが、その音楽は今もなお多くのジャズファンを魅了し続けています。各アルバムに参加したミュージシャンたちの、その後の活躍を考えると、まさに「伝説」と呼ぶにふさわしいアンサンブルと言えるでしょう。

Discogs - Bob Thiele Collective

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