ボブ・ハリソン

ロバート・ウィリアム・ハリソン（Robert William Harrison, 1927年8月12日 - 2024年3月3日）は、アメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手、指導者です。身長185cm、体重86kgと恵まれた体格を生かし、主にシューティングガード、時にはポイントガードとして活躍しました。特に、ミネアポリス・レイカーズ時代には、チームの黄金期を支え、3度のNBAチャンピオンに輝いています。

初期のキャリア

オハイオ州トレドで生を受けたハリソンは、ミシガン大学に進学後、バスケットボール選手としての才能を開花させました。2年間で平均10.6得点を記録し、1948年にはチームを初のNCAAトーナメントベスト16へと導く原動力となりました。この活躍が認められ、1949年のBAAドラフト2巡目でミネアポリス・レイカーズに入団を果たします。

ミネアポリス・レイカーズでの活躍

当時のレイカーズは、ジョージ・マイカンという絶対的なエースを中心に、リーグを席巻していました。ハリソンは主に控え選手として、チームを支え、1950年、1952年、1953年と3度のNBA制覇を経験しました。スター選手揃いのチームの中で、彼は堅実なプレーで勝利に貢献しました。

オールスター選出と現役引退

1954年にミルウォーキー・ホークスへ移籍したハリソンは、1955-56シーズンに平均8.6得点3.8アシストを記録し、自身唯一となるオールスター出場を果たしました。その後、シラキュース・ナショナルズへ移籍し、1958年に現役を引退。NBAでの通算成績は、615試合に出場、4,418得点1,672アシスト（平均7.2得点2.7アシスト）でした。

引退後

引退後は、指導者としての道を歩み始めます。ケニオン大学やハーバード大学でコーチを務め、次世代の育成に尽力しました。

エピソード

中学時代には、チームの全得点である139点を叩き出し、139-8で勝利するという驚異的な記録を打ち立てたことがあります。これは、彼の類まれなる得点能力を示すエピソードとして語り継がれています。

2024年3月3日、96歳でその生涯を閉じました。彼の功績は、バスケットボール史に深く刻まれています。

外部リンク

Basketball-Reference.com

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