ボリビア軍

ボリビア軍（スペイン語: Fuerzas Armadas de Bolivia）は、ボリビアの独立と主権を守るために組織された軍事組織です。国防省の管轄下にあり、陸軍、海軍、空軍の三軍と、準軍事組織である国家警察で構成されています。大統領が最高司令官であり、国防大臣を通じて文民統制を受けています。

組織構成

ボリビア軍は、それぞれの役割に応じて、以下の組織に分かれています。

陸軍: 国内を6つの軍管区に分け、10個の師団を基幹戦力としています。国土防衛の中核を担い、兵力は最大規模を誇ります。
海軍: 海に面していないボリビアですが、国内の河川や湖沼における警備を担当するため、海軍が存在します。国内を3つの海軍管区に区分し、約1,700人規模の海兵隊を有しています。
空軍: 4個の航空旅団を擁し、領空の防衛や輸送任務などを担っています。また、軍務の他に、国営航空会社TAMとTABの運営にも関与しています。
国家警察: 準軍事組織として、国内の治安維持を主な任務としています。総員約31,000人が所属し、国内の警察活動を幅広く担っています。

各軍の役割

陸軍: 国土の防衛、災害派遣、治安維持など、幅広い任務を担っています。特に、国境警備や麻薬対策など、国家の安全保障に関わる重要な役割を果たしています。
海軍: 国内の河川や湖沼における警備、水難救助、不法行為の取り締まりなどを行っています。また、周辺国との関係強化にも努めています。
空軍: 領空の防衛、輸送、捜索救難など、航空戦力としての役割を担っています。また、災害時には、緊急物資の輸送や被災者の救助活動にも参加します。
国家警察: 犯罪の予防と鎮圧、交通整理、市民の保護など、警察活動全般を担当しています。また、デモや暴動の鎮圧など、治安維持のための特殊な任務も遂行します。

規模

ボリビア軍の総兵力は、2007年時点で約46,100人とされています。国家警察は約31,000人の人員を擁しています。近年、軍事費の増大に伴い、装備の近代化が進められています。

ボリビア軍は、南米の平和と安定に貢献するため、周辺国との連携を強化しています。また、国際連合平和維持活動（PKO）にも積極的に参加し、国際社会における責任を果たしています。

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