ボンバーマン (PlayStation)

ボンバーマン

『ボンバーマン』は、1998年 12月10日にハドソンがリリースしたアクションゲームです。これは、PlayStationのボンバーマンシリーズの第4作目であり、シリーズプロデューサーの藤原茂樹がディレクターを務めています。音楽には、従来の楽曲を手掛けてきた竹間淳に加え、『ボンバーマンウォーズ』のふぁみしんも参加しており、キャラクターデザインは美術監督の水野祥司と佐藤梢が担当しています。また、北米では『Bomberman Party Edition』という名称で販売されていますが、欧州では日本と同じタイトルが使われています。さらに、2004年にはWindows版『ボンバーマンコレクションVOL.2』に収録され、2008年からはゲームアーカイブスで配信されています。

ゲームの概要

本作のコンセプトは「初心に返る」ことであり、基本的なノーマルゲームはファミコン版の『初代ボンバーマン』のリメイクです。バトルゲームでは、最大5人での対戦が可能で、過去のシリーズに登場したボンバーマンたちを操作することができます。多彩なステージが用意されており、それぞれ異なる戦略が求められます。

ノーマルゲーム

ノーマルゲームでは、プレイヤーは「アレンジモード」と「オールドモード」の2つから選択できます。アレンジモードは現行のグラフィックやアレンジ音楽をふんだんに取り入れて進行し、オールドモードでは初代のグラフィックと音楽を再現します。どちらのモードでも、基本的な進行は変わりませんが、途中で変更はできません。アレンジモードでは、ボンバーマンがアイテム取得やクリア時にセリフをつぶやく仕様があります。

初代との違い

初代ボンバーマンには「地下迷宮を脱出して人間になる」といったストーリーがありましたが、本作には特にストーリーは存在せず、エンディングも新たに作られたものです。制限時間は初代の3分20秒（200秒）から3分（180秒）に短縮され、操作感もより滑らかに改良されています。ボーナスステージの回数が初代よりも1回少なくなり、ゲームオーバー時のパスワードもオリジナルとなるなど変更点がいくつかあります。

バトルゲーム

バトルゲームは、プレイヤー同士が爆弾を使って対戦を繰り広げるスタイルです。今回は、プレイヤーの実力に応じて初級、中級、上級の3段階のレベルが用意されており、それぞれで異なるキャラクターや対戦ステージが用意されています。バトルロイヤルモードとマニアックモードの2種類から選べ、マニアックモードでは詳細なルール設定が可能です。

レベル設定

- 初級レベル: 基本的なアイテムが中心で、仕掛けもシンプル。使用可能キャラクターはボンバーマンのみ。
- 中級レベル: より多様なアイテムとステージが登場し、お助けキャラ・ルーイも利用できます。使用可能キャラにボンバーマン以外のキャラクターも含まれる。
- 上級レベル: 複雑な仕掛けや多彩なアイテムが用意され、特有の能力を持ったキャラクターも使用可能です。

アイテム

バトルに登場するアイテムは多岐に渡り、プレイヤーの戦略を大きく変える要素です。ノーマルゲームではボムアップやファイアーアップなど、アクションゲームらしいパワーアップが用意されています。バトル中にはゲタやパワーボムなど、特に面白いアイテムが多く存在し、戦いをさらに盛り上げます。

余談

本作のオープニングデモでは、マルチプラットフォーム間でのキャラクターたちの対戦シーンが描かれ、お助けキャラが本来の能力を超えた動きを見せる場面も見受けられます。また、アレンジモードを進めると視聴できる「ボンバーマンショータイム」では、ディレクター藤原茂樹がかつて携わった『キッドのホレホレ大作戦』のパロディが楽しめます。このように、さまざまな要素が盛り込まれた『ボンバーマン』は多くのファンに愛され続けています。

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