ボンバーマンストーリー

『ボンバーマンストーリー』は、2001年 4月27日にハドソンからリリースされたアクションRPGで、ゲームボーイアドバンスのボンバーマンシリーズの第一作です。本作は、RPG要素と伝統的なボンバーマンの要素が融合した、1人用モード「ノーマルゲーム」と、最大4人で楽しむことができる「バトルゲーム」の2つのメインモードを特徴としています。シリーズにおいて初めてキャラボンに特別な能力が導入され、強敵として「凶悪ボンバー5人衆」が登場します。

ゲームディレクターにはシリーズプロデューサーの藤原茂樹が務めており、ゲームデザインは『ボンバーマンヒーローミリアン王女を救え!』に関わった大久保則雄と赤石龍彌が担当しています。音楽には盛山浩一が起用され、バトルゲームのメイン曲には竹間淳が関与しています。キャラクターデザインについては、水野祥司と佐藤梢が手がけています。

ノーマルゲーム

「ノーマルゲーム」では、ボンバーマンを操作し、ファンタリオン星の調査と、消息を絶ったマックスの救助を目指します。ゲーム内ではRPGの要素を活かしたフィールド探索と、基本となるボンバーマンスタイルのダンジョンが混在しています。プレイヤーのライフはハートで表現され、3つのライフを持っています。敵の攻撃を受けるとライフが減少し、全てのライフを失うとゲームオーバーです。この際、最後のセーブポイントから再開可能となり、ライフは「薬」を使用することや、特定のキャラクターによって回復できます。

ゲームの各ゾーンには、探索可能なフィールドとボスが待つ基地があり、フィールドは8方向に移動しながら、冒険の拠点となる町を訪れることができます。基地内では、特定の条件を満たすことで扉を開けたり、ボンバーマンをパワーアップさせるアイテムを見つけたりします。基地内には、賢者たちが囚われており、彼らはボス戦に必要な合成キャラボンの情報を提供し、元キャラボンを一体譲ってくれます。

ボスとの戦闘を経て、クリアすると次のゾーンへ進むことができるほか、クリアすることで手に入るメダリオンはライフを1つ増やし、全回復の効果もあります。

バトルゲーム

「バトルゲーム」では、最大4人までの対戦が可能で、コンピュータ（COM）との戦いも選べます。ゲームの進行に先立ち、プレイヤーは自分の設定を行い、ルールを定めます。対戦相手の強さや、試合の勝利条件、制限時間を設定できるほか、サドンデスやシャッフルなどの特別ルールもあり、プレイヤー同士でさまざまなスタイルのバトルを楽しむことができます。

バトルゲームには、様々なオプションが追加され、例えば「みそボン」状態ではやられたボンバーマンが外から爆弾を投げ入れるなど、ユニークな体験が用意されています。また、勝者にはボーナスゲームが用意されており、アイテムを得るチャンスもあります。

ゲームの設定とストーリー

ストーリーは、ボンバー星雲の「ファンタリオン」からのSOSで始まります。司令官のDr.アインは、マックスを派遣して異変を調査させますが、彼は消息を絶ってしまいます。そのため、ボンバーマンがファンタリオンへ向かう形で、物語は展開します。

ゲームの特徴

本作には5つのゾーンが存在し、各ゾーンにはユニークなテーマが設定されています。

- 草原ゾーン：緑豊かなスタート地点。
- 海辺ゾーン：汚染された海のエリア。
- 氷原ゾーン：氷に覆われた地域で、お城も存在。
- 砂漠ゾーン：火山活動が盛んなエリア。
- 天空の城ファンタシー：最後のゾーンで、女王が居住する城。

各ゾーンには、特定のキャラクターやアイテムが隠されており、プレイヤーはそれらを探索する楽しみがあります。

まとめ

『ボンバーマンストーリー』は、ボンバーマンの魅力を存分に引き出す作品であり、多彩な要素を取り込んだゲームプレイが特徴です。続編として『ボンバーマンストーリーDS』も登場し、その人気は続いています。

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