ボンブリス

ボンブリス (Bombliss)

ボンブリスは、BPSから発売された落ち物パズルゲーム、またはそのゲーム内に登場するモードの名称です。あの有名な『テトリス』から派生した作品であり、欧米では「Tetris Blast」という別名でも知られています。

1991年12月13日にファミリーコンピュータ用ソフト『テトリス2+ボンブリス』の一モードとして初めて登場しました。デザインは当時セディックに所属していた三浦明彦氏によるものです。その後、テトリスシリーズの一モードとして収録されることが多かったのですが、単独の作品として発売されたこともあります。2010年8月5日に発売されたニンテンドーDS・Wii用ソフト『テトリスパーティープレミアム』では、約11年ぶりに隠しモードとして復活しました。

ルール

ブロックの操作、横一列にブロックを並べて消す「ライン」の概念、ゲームオーバーの条件など、基本的なルールはテトリスと共通しています。しかし、ゲームの目的や得点の概念は大きく異なり、最大の違いは「ブロックの消し方」にあります。

基本ルール

爆弾ブロック: 落ちてくるピースには、通常のブロックに加えて、必ず1つ以上の爆弾ブロックが含まれています(PUZZLEモードを除く)。
ピースは基本的に4つのブロックで構成されるテトリミノですが、レベル設定によっては2個、3個、5個(ペントミノ)で構成されたピースも登場します。
フィールド内のブロックが10個以下になると、10個を超えるまで「全て爆弾ブロックで構成されたピース」が降ってくるようになります。作品によっては、10～20個ごとに定期的に降ってきたり、特定のライン数以上を揃えた場合に次のピースが全て爆弾ブロックに変化したりするものもあります(SFC版スーパーボンブリスなど)。
爆弾ブロックを含むラインを作ると、そのラインにある爆弾ブロックが爆破されます。爆発時には爆風が発生し、一定範囲内の通常ブロックを消すことができます。爆風の中に別の爆弾ブロックが含まれていた場合、誘爆が発生します。
爆風範囲内のブロックしか消すことができないため、爆弾ブロックの位置が悪いと、揃えたはずのラインに通常ブロックが少し残ってしまうこともあります。
通常ブロックのみで1ライン揃えても、ブロックは消えません。しかし、後から再びラインを完成させた際に、既に揃っているラインも合わせて「ライン数」としてカウントされます。
例: 通常ブロックのラインを1列形成(ライン数1)、その後通常ブロックラインを2列形成(合計ライン数3)、爆弾ブロックを含めたラインを1列形成(合計ライン数4)。
爆弾ブロックの爆破後にブロックが落下し、連鎖が成立した場合、落下前のライン数を引き継ぎます。

ライン数による爆風範囲増加

爆弾ブロックを起爆した際に成立したライン数によって、爆弾の爆風範囲を変化させることができます。ライン数が高くなるほど、画面全体を爆風で覆うことも可能です。爆風範囲は基本的にライン数に応じて定められていますが、作品によって異なる場合があります。

誘爆によって起爆した爆弾ブロックの爆風は、最初の爆発を起こした際のライン数のものが適用されます。誘爆は新たに誘爆が発生しなくなるまで続き、その間はピースやブロックの落下が停止します。

残存ブロックの落下・連鎖

1回の爆破および誘爆が終了した後、空中に浮いているブロックは全て重力に従って落下します。このとき、隣接しているブロック同士が塊としてそれぞれ落下し、他のブロックに接地することで連結されます。

落下後の状況で爆弾ブロックを含んだラインが成立すると、一定の法則に従ってライン数が加算された状態でさらに爆発が起こります。これが連鎖です。通常ブロックのみで揃った場合は連鎖判定となりません。最初にラインが揃った状態を1連鎖目とすると、2連鎖目は1ライン、3連鎖目は2ライン…と、連鎖数-1が本来揃っているライン数に加算されます。言い換えると、2連鎖目はラインのカウントが2から、3連鎖目は3から…という風になります。

デカボム

爆弾ブロックを正方形に4個隣接させることによって、広範囲爆破を起こせる強力な爆弾ブロック「デカボム」に変化させることが可能です。爆発範囲は並べたライン数に影響されず、ボムの縦横周囲4ブロック目まで(1個の爆発で、デカボムを含めて10×10の正方形)に固定されます。特に中心に置いて1ラインで着火した場合でもフィールド左右端まで一掃できるため、序盤で一気に削る時・対戦中の攻撃手段・ステージ最後(締めの一掃)や上端近くまで積み上がってしまったときの打開策として有効です。

爆弾ブロック4個の塊が出来ると同時にラインが成立した場合、デカボムに変化する前に爆発が起きてしまいます。

爆弾ブロックがいっぺんに6個以上隣接し、デカボムに変化する塊の候補が複数ある場合、順に上の方にある塊→同じ高さでは左の方にある塊が優先的に変化します。また、一度出来たデカボムが解体され、別の爆弾ブロックとくっついて新たなデカボムになるということはありません(例えば、すでにあるデカボムのすぐ左と右にそれぞれ縦に2個爆弾ブロックを並べても2つのデカボムが出来る訳ではありません)。

ゲームモード

CONTEST: 用意された100個のブロックピースを使い切る前に、フィールド上の全てのブロックを消去することが目的です。画面いっぱいまで積み上がるか、ステージごとに定められている規定ピース数を超えてしまうとゲームオーバーになります。ステージクリアすると、クリア時に残っているピース数が記録されます。
PUZZLE: ステージごとにブロックピースの数と形が決まっており、全てのブロックを使い切った状態でブロックを全て消すとステージクリアとなります。CONTESTとは異なり、得点の概念はありません。爆弾ブロックを含まないピースが落ちてくる唯一のモードです。
TRAINING: ブロックが詰まるまでひたすらプレイするモードです。ブロックピースの数に制限はありません。
FIGHT: フィールド上を勝手に移動するお邪魔キャラと戦うモードです。お邪魔キャラの体力をゼロにするか、全てのブロックを消せばステージクリアとなります。ブロックピースの数に制限はありません。
ボンブリス プラス: 大量のゴミブロックをできるだけ早く除去することを目的としたモードです。画面内には最初からランダムな位置に穴の開いたゴミブロックが積み重なっています。ゴミブロックを破壊すると、破壊した量に応じて新たなゴミブロックが補充されます。一定量のゴミブロックを破壊すると金色のブロックが出現し、新たなゴミブロックはそれ以上補充されなくなります。最終的に金色のブロックを破壊すればステージクリアとなります。
対戦モード: 左右に分割された画面でブロックを消し合う対戦形式です。爆弾ブロックで破壊したブロックの数が記録され、その数に応じて相手のフィールド下部から通常ブロックがせりあがってきます。相手をゲームオーバー状態にするか、相手より先にステージをクリアすると1本先取となります。
VS COM: コンピュータと対戦するモードです。用意された相手全員に勝利すると、相手や難易度などの設定を自由に決めて対戦できるようになります。
2PLAYERS: 2人で対戦するモードです。

シリーズ一覧

ボンブリスは様々なプラットフォームで展開されています。詳細は割愛しますが、ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、ゲームボーイ、ニンテンドーDS、Wii、ニンテンドー3DS、Nintendo Switch、PlayStation 4|PlayStation_4、PlayStation 5|PlayStation_5、Xbox One、Xbox Series X/S|Xbox Series X_S、Windows、PC-98、文豪シリーズ、携帯電話アプリなどで遊ぶことができます。

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