ボーダーゲート

ボーダーゲート（中国語: 關閘/关闸、ポルトガル語: Portas do Cerco）は、マカオ特別行政区と中国本土との間に位置する、歴史的な陸路の境界検問所です。この門は1870年に建設され、以来、マカオと中国大陸を結ぶ重要な出入口としての役割を担ってきました。

ボーダーゲートには、関閘辺検大楼という大規模な出入国管理施設が設置されています。マカオの最北端に位置し、広東省珠海市の拱北口岸と隣接しており、両地域間の人々の往来を支えています。ポルトガルがマカオを統治していた時代から、2000年に横琴口岸が開業するまでの間、ボーダーゲートは中国大陸とマカオを結ぶ唯一の陸路国境として機能していました。

ボーダーゲートの出入国管理施設は、その取り扱う出入国者数において世界最大級とされています。2017年には、延べ1億2800万人もの人々が出入国を記録し、その数は現在も増加傾向にあります。2018年11月24日には、1日の出入国者数が過去最多となる62万2千人を超え、その利用者の多さを物語っています。

しかし、この利用者数の増加は、ボーダーゲートの混雑を招く要因ともなりました。そのため、混雑緩和策として、2021年には新たな出入国施設である青茂口岸が開業しました。この青茂口岸の開設によって、ボーダーゲートの負担が軽減され、よりスムーズな人の流れが実現されることが期待されています。

ボーダーゲートは、単なる出入国管理施設ではなく、マカオと中国大陸の歴史と文化が交差する場所でもあります。その歴史的な背景と、現代における役割を考えると、ボーダーゲートはマカオにおいて非常に重要な場所であると言えるでしょう。

関連事項：

* 拱北口岸：ボーダーゲートに隣接する、中国本土側の出入国管理施設です。

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