ボーヌ

ボーヌ (Beaune)

ボーヌは、フランス東部、ブルゴーニュ＝フランシュ＝コンテ地域圏のコート＝ドール県に位置する郡庁所在地です。周辺地域はブルゴーニュ・ワインの産地として世界的に有名で、毎年11月にはオスピス・ド・ボーヌでワインのオークションが開催され、国際的な注目を集めています。

歴史

ボーヌは、古くからワイン造りが盛んな地域であり、その歴史はローマ時代にまで遡ります。中世にはブルゴーニュ公国の重要な都市として繁栄し、ワイン交易の中心地となりました。現在も、その豊かな歴史と文化が息づいています。

観光名所

ボーヌには、歴史的な建造物や美しい景観が数多く存在し、観光客を魅了しています。

ボーヌのオスピス（ホスピス, 施療院）
1443年にブルゴーニュ公国の宰相ニコラ・ロランによって創設された慈善施設です。貧しい人々に無料で医療を提供し、入院の条件は貧者であることのみでした。運営費用は、王侯貴族から寄進されたブドウ園とワインの収益によって賄われていました。建物の屋根は、黄色、赤、茶色などのカラフルな瓦で彩られ、ブルゴーニュ風の美しい文様が描かれています。当時、このような施療院はオテル・デュー（神の宿）とも呼ばれていました。現在では、当時の薬品や医療器具を展示した医学博物館となっており、ワインオークションの会場としても知られています。現存するオテル・デューの中でも最も有名な施設の一つであり、独自のワインブランドも展開しています。
ワイン博物館(Musée du Vin)
ブルゴーニュ・ワインの歴史と文化を深く知ることができる博物館です。ワイン造りの道具や歴史的な資料が展示されており、ワイン愛好家にとっては必見のスポットです。

イベント

ボーヌでは、年間を通して様々なイベントが開催され、多くの人々で賑わいます。

栄光の三日間(Les Trois Glorieuses)
11月の第3日曜日を挟む土曜日から月曜日までの3日間にわたって開催されるワイン関連の祭りです。特に日曜日にオスピスで行われるワインオークションは国際的な関心を集め、その年のワインの相場を占うものとして知られています。
ボーヌ国際バロック・オペラ・フェスティバル
1983年以来開催されている音楽祭で、バロック音楽を中心に、ロマン派オペラなども上演されます。

ボーヌ生まれの有名人

[ガスパール・モンジュ]
数学者として知られています。
フェリックス・ジアン(Félix Ziem, 1821年-1911年)
バルビゾン派の画家として活躍しました。

姉妹都市

ボーヌは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

ベンスハイム、ドイツ
マルメディ、ベルギー
クレムス、オーストリア
甲州市、日本
* バーカムステッド、イギリス

ボーヌは、ワイン愛好家だけでなく、歴史や文化に興味のある人々にとっても魅力的な都市です。ぜひ一度訪れて、その魅力を体感してみてください。

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