ボールドウィン・ロンズデール

ボールドウィン・ジェイコブソン・ロンズデール（1948年8月5日 - 2017年6月17日）は、バヌアツの政治家であり、聖公会派の聖職者でした。彼は2014年9月22日から2017年6月17日に心臓発作で亡くなるまで、バヌアツの大統領を務めました。

ロンズデールは大統領に就任する以前は、トルバ州のモタラバ島で事務局長を務めていました。彼の政治家としてのキャリアは、地方行政から始まり、国家の最高位へと昇りつめました。

大統領の選出方法は、国会議員と各州の知事を選挙人とする間接選挙でした。2014年の選挙は非常に長く、8回にわたる投票が行われました。これはバヌアツの歴史の中で最も長い大統領選挙となりました。最終投票でロンズデールは58票中46票を獲得し、当選に必要な有効投票数の3分の2を確保しました。投票期間中は、国会議長のフィリップ・ボエドロが大統領代行を務めました。

大統領就任後、ロンズデールは最初の演説で、自身の選任がトルバ州にとって非常に重要な意味を持つことを強調しました。彼は憲法を遵守することを約束し、バヌアツ国民に対して団結を呼びかけました。彼のリーダーシップは、国内の結束を促進することに重点を置いていました。

ロンズデール大統領は、国際社会との連携も重視しました。2015年3月には、日本の仙台市で開催された国連防災世界会議に出席し、サイクロン・パムによるバヌアツの甚大な被害に対する国際的な支援を訴えました。彼の訴えは、国際社会からの支援を引き出す上で重要な役割を果たしました。

2017年6月17日、ロンズデール大統領は心臓発作を起こし、病院に搬送されましたが、そのまま死去しました。彼の死はバヌアツ国民にとって大きな悲しみであり、国内外から多くの弔意が寄せられました。

ロンズデール大統領の死後、エスモン・サイモンが議長代行として大統領職を引き継ぎました。彼の業績は、バヌアツの政治史において重要な位置を占めています。

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