ポカポカ地球家族

『ポカポカ地球家族』（ポカポカちきゅうかぞく）は、2002年 10月5日から2007年 9月29日までの約5年間、テレビ朝日系列（一部地域を除く）で放送されたドキュメンタリータッチのバラエティー番組です。毎週土曜日の18時30分から19時00分という放送時間帯で親しまれました。

番組内容と形式

この番組の核となるのは、世界中の様々な国や地域で独自の暮らしを営む日本人家族に密着したドキュメンタリーパートでした。異文化の中で奮闘したり、地域社会に溶け込んだりする彼らの日常を通じて、視聴者は世界各地の多様なライフスタイルや文化に触れることができました。

スタジオパートでは、司会を務める中山秀征と岡江久美子が、毎回異なるゲストを迎えて番組で紹介された家族の VTR について語り合いました。和やかな雰囲気の中、VTR に登場した家族の背景やエピソードが掘り下げられました。また、スタジオには現地の名物料理が登場することが恒例となっており、出演者がそれを試食しながらトークを盛り上げる場面も番組の大きな魅力の一つでした。

番組のナレーションは宮崎美子が担当し、V.O（ボイスオーバー）は塩山由佳や吉原ナツキが務め、映像に深みを与えていました。

放送と歴史

番組は放送開始当初、ネスレ日本の一社提供番組として企画され、正式タイトルには『ネスレポカポカ地球家族』とスポンサー名が冠されていました。しかし、後に複数社提供体制へと移行するに伴い、「ネスレ」の冠は外されました。放送期間の末期には、当初のメインスポンサーであったネスレ日本は提供から撤退しています。

『ポカポカ地球家族』は、地上波のテレビ朝日系列だけでなく、BS朝日の双方で字幕放送が実施されていました。特にBS朝日においては、本番組が当時唯一の字幕放送対応番組でした。番組終了後、BS朝日の字幕放送は『人生の楽園』に引き継がれています。さらに、CS放送のテレ朝チャンネルでも過去の放送回が繰り返し再放送され、多くの視聴者に届けられました。

約5年間にわたる放送を経て、番組は2007年 9月29日をもってその歴史に幕を下ろしました。最終回のエンディングでは、長きにわたり司会を務めた岡江久美子さんと中山秀征さんに花束が贈呈され、番組の終焉が惜しまれました。

制作体制

本番組はテレビ朝日が制作著作を務め、NET WEB、ワタナベエンターテインメント、共同テレビジョンといった制作協力各社が携わっていました。

番組制作には、安達元一、須平敦宣、今村クニト、外山信行、たがい誠、つちやゆかりといった面々が構成を担当。ディレクター陣には大坂倫代、野坂真也（NET WEB）、大角肇、阿部護、風間直美、渡辺浩（共同テレビ）らが名を連ね、演出は松田裕士（NET WEB）、吉田岳人（共同テレビ）が担当しました。また、プロデューサーとしては、小林正（テレビ朝日）、大和田宇一（ワタナベエンターテインメント）、江間浩司（NET WEB）、石田優子（共同テレビ）らが制作を統括しました。

技術面では、テイクシステムズ、テレテック、日放、ザ・チューブ、共同テレビジョン、SPOT、テクノマックスなどが協力し、高品質な映像制作を支えました。

テーマ曲

番組のオープニングやエンディングを彩ったテーマ曲は、放送期間中に何度か変更されています。

「Eternal Vision」：東儀秀樹（2002年10月 - 2005年1月）
「小さな奇跡」：江原啓之（2005年2月 - 2005年6月）
「素直記念日」：INSPi（2005年7月 - 2005年9月）
「空をこえて海をこえて」：やなわらばー（2005年10月 - 放送終了）

その他

2004年 10月23日に予定されていた放送回は、新潟県中越地震に関連する報道特別番組のため途中で中断され、後日改めて同年11月27日に改めて全編が放送されました。

関連語句・項目:

制作協力に関わった企業の名前や、世界各地で暮らす日本人を紹介するというテーマで類似する他局の番組などが関連情報として挙げられます。

ネットウエブ
共同テレビジョン
スポット (企業)
テレビ朝日
ネスレ日本

類似テーマの番組例:

世界の日本人（毎日放送）
ドキュメント日本人（フジテレビ）
住めば地球（朝日放送）
遠くにありてにっぽん人（NHKデジタル衛星ハイビジョン）
世界を変える100人の日本人! JAPAN☆ALLSTARS（テレビ東京）
世界ナゼそこに?日本人（テレビ東京）
世界の村で発見!こんなところに日本人（朝日放送）
* ポツンと一軒家（朝日放送）

外部ウェブサイトへのリンクも存在します。

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