ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
『
ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド』と『
ポケットモンスター シャイニングパール』は、2021年
11月19日に登場した
Nintendo Switch用のロールプレイングゲームです。これらは、往年の
ニンテンドーDS用タイトル『
ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』をベースにした
リメイク作品です。略して「BDSP」や「ダイパ
リメイク」と呼ばれることもあります。
概要
この
リメイクは、原作のストーリーラインを忠実に再現しつつ、フィールドのグラフィックも3DCGで表現。オリジナルのドット絵からの進化として、視覚的に新たな体験が提供されています。従来の
ゲームフリークや
クリーチャーズとは異なり、ILCAが開発を担当することになった点も注目されており、シリーズでは初の試みとなります。このプロジェクトは2019年に始まり、2021年2月27日に「Pokémon Presents」で正式に発売が発表されました。
ゲームシステム
『
ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』では、いくつかの新しい要素や改良が施されています。特に目を引くのは、プレイヤーが
主人公の容姿を選択できるようになった点や、ブティックが追加されて着せ替えが可能なことです。また、「オートセーブ」機能が導入され、プレイ中のデータが自動的に保存されるようになりました。
重要な変更点の一つは、過去の
リメイク作品とは異なり、原作の次世代以降に追加されたポケモンが一切登場しない点です。このため、特定のポケモンを『
Pokémon HOME』経由で持ち込むこともできません。また、フェアリータイプが追加されましたが、イーブイの進化には制限があることにも注意が必要です。
さらに、
Nintendo Switch本体に過去作のセーブデータが保存されている場合には、特定のポケモンをゲットするチャンスも用意されています。ジムリーダーとの再戦が可能となり、チャンピオンとの戦いも高レベルな設定がされているため、やりがいのある挑戦が待っています。
その他の新要素
本作では、グローバル・トレード・ステーション(GTS)が大幅にアップデートされ、グローバルミラクルトレードステーションとして機能します。トバリシティのゲームコーナーは海外の規制により廃止され、ファッションスタイルのブティックに変更されました。
ゲームの中で進行するフィールドやバトルにおいても様々な新しい要素があります。例えば、霧の状態が新しくなり、ミストフィールドにより特定の状況が発生するなど、戦略面での変更があります。また、パルパークは、伝説のポケモンに出会えるハマナスパークへと生まれ変わりました。連れ歩き機能は拡大され、さまざまなポケモンと触れ合うことができるようになりました。
開発と評価
ILCAの開発チームは、ポケモンに情熱を持ったスタッフによって構成されており、彼らの目指したのは、懐かしさと新しさの両方を兼ね備えたゲームでした。評価の面では、今作のグラフィックがファンや批評家の間で物議をかもしており、原作の魅力をどれだけ引き出せているかについて賛否が分かれているのが特徴です。
受賞歴
本作は
日本ゲーム大賞2022のベストセールス賞を獲得し、グローバル賞日本作品部門でも受賞するなど、多くの支持を受けています。Twitterトレンド大賞2021でも「ダイパ
リメイク」として注目を浴びました。
結論
『
ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』は、オリジナルの魅力を活かしつつ、新しい要素を取り入れた作品で、古くからのファンにも新たなプレイヤーにも幅広く楽しんでもらえる仕上がりとなっています。この作品を通じて、再びポケモンの世界に足を踏み入れる機会を提供してくれることでしょう。