ポリッシュプレセデント

ポリッシュプレセデント：輝かしい競走馬生活と種牡馬としての成功

ポリッシュプレセデントは、アメリカ合衆国で生まれた競走馬であり、種牡馬としても大きな成功を収めた名馬です。その名前に込められた「ポーランドの先例、判例」という意味は、彼の競走界、そして繋養界における大きな功績を示唆しています。

競走馬時代：華麗なる7連勝と惜敗

1988年、2歳で競走馬としてのキャリアをスタートさせました。デビュー戦こそ9着と振るわず、期待を裏切る結果となりましたが、3歳になった1989年にはその潜在能力を爆発させます。初勝利を皮切りに、G3競走を3連勝するなど、5連勝という快挙を達成しました。勢いに乗ったまま、ジャックルマロワ賞というG1競走に挑み、見事制覇。続くムーランドロンシャン賞も制し、G1競走2連勝を含む7連勝という驚異的な記録を打ち立てました。しかし、その後のクイーンエリザベス2世ステークスではジルザルに敗れ2着。このレースを最後に、競走馬としてのキャリアに幕を閉じました。

種牡馬時代：名馬を輩出し、血脈を繋ぐ

1990年からは種牡馬として活躍しました。ダルハムホールスタッドで繋養され、多くの優秀な競走馬を輩出しました。中でも、ジャパンカップなどG1競走6勝という輝かしい戦績を残したピルサドスキーや、チャンピオンステークスを制したラクティは、特に有名な産駒です。これらの馬は、後に種牡馬となり、ポリッシュプレセデントの血脈は、競走界に長く受け継がれることとなりました。日本にも産駒が輸入され、ヒューマが根岸ステークスで2着に入るなど、日本競馬界にも貢献しました。

ポリッシュプレセデントの競走成績と主な産駒

年度別競走成績

1988年：1戦0勝
1989年：7戦6勝 (1着：パレロワイヤル賞 (G3)、ジョンシェール賞 (G3)、メシドール賞 (G3)、ジャックルマロワ賞 (G1)、ムーランドロンシャン賞 (G1)、2着：クイーンエリザベス2世ステークス (G1))

主な産駒

ピルサドスキー (Pilsudski)：ジャパンカップなどG1競走6勝、種牡馬
ピュアグレイン (Pure Grain)：アイルランドオークス、ヨークシャーオークス
ラクティ (Rakti)：イタリアダービーなどG1競走6勝、種牡馬
コートマスターピース (Court Masterpiece)：フォレ賞、サセックスステークス
ポリッシュサマー (Polish Summer)：ドバイシーマクラシック

ブルードメアサイアーとしての主な産駒

ファイングレイン (高松宮記念)
ダンエクセル (Dan Excel) (チャンピオンズマイル)

ポリッシュプレセデントの死

2005年6月21日、疝痛のため19歳でこの世を去りました。短いながらも華々しい競走馬生活、そして多くの名馬を輩出した種牡馬生活を送ったポリッシュプレセデントの功績は、競馬史に長く刻まれることでしょう。彼の血脈は、今もなお世界中の競走馬たちの中に息づいています。

参考情報

netkeiba
JBISサーチ
Racing Post

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