ポルターガイスト3 / 少女の霊に捧ぐ…

『ポルターガイスト3 / 少女の霊に捧ぐ…』

『ポルターガイスト3 / 少女の霊に捧ぐ…』（Poltergeist III）は、1988年に制作されたアメリカのホラー映画で、特に特殊効果を駆使した作品として人気を博しています。本作は1982年に公開された前作『ポルターガイスト』の続編であり、シリーズの第3作目にあたります。ストーリーの舞台はシカゴの超高層ビル、ジョン・ハンコック・センターに移され、キャストも一新されました。

概要

この映画には、前作に登場した謎めいた牧師、ケインも再登場しますが、俳優のジュリアン・ベックが急逝したため、彼を演じるキャストも変更されています。撮影の最終段階において、主役キャロル・アンを演じていたヘザー・オルークは病に蝕まれ、わずか12歳でこの世を去りました。そのため、物語の結末も急遽変更せざるを得ないこととなりました。エンディングでは「この映画をヘザー・オルークに捧ぐ '75年生 '88年没」という献辞が付け加えられています。

この映画のキャストは多くの不幸に見舞われ、特にシリーズに出演した4名（ドミニク・ダン、ジュリアン・ベック、ウィル・サンプソン、ヘザー・オルーク）が相次いで亡くなったため、『ポルターガイスト』シリーズは「呪われた映画」としても知られています。日本においては、DVD化された形跡はありませんが、『ポルターガイスト2』と共にブルーレイディスクとしてリリースされています。

ストーリー

物語は、かつての悲劇を忘れるため、キャロル・アンがシカゴに住む親戚のガードナー夫妻のもとに預けられる場面から始まります。彼女は親戚たちから疎まれていることに気づき、学校でもいじめられる孤独な日々を送っています。そんな中、再びケイン牧師が彼女の生活に現れ、超常現象が再発します。家族が外出してしまったある夜、彼女は一人ぼっちになり、ケイン牧師の恐怖にさらされることになります。彼女は彼の手に落ちないよう必死に戦う姿が描かれています。

キャストとスタッフ

映画には、坂本千夏や藤生聖子といった日本語吹替えキャストが参加しています。また、制作スタッフには監督のゲイリー・シャーマンやプロデューサーのバリー・ベルナルディ、脚本のゲイリー・シャーマンとブライアン・タガートなどが名を連ね、視覚的にも音響的にも楽しめる作品となっています。映画の音楽はジョー・レンゼッティが担当し、観客を惹きつけます。

『ポルターガイスト3』は、その独特な雰囲気と強烈なストーリー展開によって、多くのホラー映画ファンの心に残る作品となっています。特にシリーズ全体を通じてのテーマやキャラクターの成長が伺える点においても見逃せない一作です。

もう一度検索