ポルターガイスト2

ポルターガイスト2: The Other Side



『ポルターガイスト2』（Poltergeist II: The Other Side）は、1986年にアメリカで制作されたホラー映画で、前作『ポルターガイスト』の続編にあたります。前作からのキャストやテーマを引き継ぎ、さらなる恐怖と神秘が描かれています。

概要


映画は、オリジナルの物語の続きであり、フリーリング一家が新たな恐怖と向き合う姿を描いています。劇場公開時にはシネマスコープサイズで放映されましたが、家庭向けのレンタルビデオではテレビサイズに調整されています。一方、日本国内ではシネマスコープサイズのLD（レーザーディスク）がリリースされ、2010年には高画質のブルーレイディスクも発売されましたが、DVD化は現在のところ行われていません。

映画では、前作では触れられなかったクエスタベルデにまつわる過去の恐ろしい秘密や、母親の隠された悲しい過去が新たに語られます。ここではフリーリング一家全員があの世の入り口に巻き込まれ、物語のクライマックスでキャロル・アンを救う存在が映し出されるなど、家族の絆や恐怖が強調されています。前作でキャロル・アンの姉を演じたドミニク・ダンが不幸にも亡くなったため、本作ではキャロル・アンに兄姉はいない設定となっています。

ストーリー


物語は、フリーリング一家がクエスタベルデの家を離れ、母方の祖母の家に身を寄せるところから始まります。以前は平穏な生活を送っていた一家ですが、地下には埋め立てられた墓地があり、その下には過去に宗教団体が集団自決した場所があります。ここで霊媒師タンジーナは、ケイン牧師の魂が超常現象の原因であることを発見します。前作でキャロル・アンの魂を見たケイン牧師は、その光を求めて再度彼女を狙います。

事件が起こった後、平和な日々を送るフリーリング一家。しかし、祖母が亡くなってしばらくしたある夜、突然キャロル・アンのおもちゃの電話が鳴り、超常現象が再び起こります。親たちは恐れて逃げようとしますが、その時、タンジーナの友人である祈祷師テイラーが現れ、ケイン牧師との対決を勧めるのです。このように、家族の絆をテーマにしたストーリーは、恐怖と感動が交錯する展開を迎えます。

スタッフ


本作の監督はブライアン・ギブソン、製作にはマーク・ヴィクターとマイケル・グレイスが連名で携わっています。また、脚本も二人が担当し、音楽はジェリー・ゴールドスミスが手がけています。撮影はアンドリュー・ラズロ、編集はトム・ノーブルが行い、特殊効果においてはリチャード・エドランドとBFCが参加しています。

キャスト


声の出演には小宮和枝や有本欽隆が名を連ね、日本語版の制作には演出を岡本知、翻訳を鈴木導、調整を飯塚秀保、効果をPAG、制作をグロービジョンが担当しました。

初回放送は1988年11月26日、フジテレビの「ゴールデン洋画劇場」にて行われました。

参考文献



この作品は、超常現象や恐怖の要素だけでなく、家族の絆や個々の過去の秘密を描いた深いテーマを持っており、視聴者に強い印象を与える映画です。

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