ポンペイ最後の日 (1959年の映画)

ポンペイ最後の日

『ポンペイ最後の日』（原題：Gli ultimi giorni di Pompei）は、1959年に制作されたイタリア・スペイン・西ドイツ・モナコの共同映画です。物語の舞台は西暦79年のローマ帝国の都市ポンペイで、ヴェスヴィオ火山の噴火によって埋もれてしまう運命を辿ります。この映画は、初代リットン男爵エドワード・ブルワー＝リットンの小説「ポンペイ最後の日」を基にしたもので、映画化は8度目となります。

制作背景

当初はマリオ・ボンナルドが監督を務める予定でしたが、健康上の理由から途中で交代し、セルジオ・レオーネが新たに監督として作品を完成させました。興味深いことに、レオーネはこの作品が彼の初監督作品とも言われています。また、ルチオ・フルチがアソシエイト・プロデューサーとして制作に関わりました。

あらすじ

物語は、ポンペイで100人隊の青年隊長グラウカスが故郷に帰るところから始まります。彼は、執政官アスカニウスの娘アイオネと運命的な出会いを果たし、一瞬にしてお互いに惹かれ合います。その後、グラウカスはムチで叩かれているスリのアントニウスを助けるものの、実家に帰ると家族が強盗団に襲われて殺されてしまっていた。この強盗団の背後には、弾圧を逃れたキリスト教徒の仕業ではないかという噂が広まっていました。

ある晩、ポンペイの守備隊長ガリヌスは、盗みの疑いのあるキリスト教徒の地下集会所を襲撃しますが、その中には無実の者もいました。アイオネの話を聞いたグラウカスは、アントニウスと共に真の強盗団を探し出そうと決心し、独自の調査を進めます。しかし、彼がアスカニウスに報告した矢先、アスカニウスは愛妾のジュリアによって殺されます。ジュリアは、ポンペイを混乱に導くためにガリヌスを操っていた人物でした。

次第に、グラウカスとアイオネはジュリアの策略にはまり、彼女の罠に落ちてしまいます。さらに、グラウカスはアスカニウス殺しの犯人として指名手配され、キリスト教徒たちは闘技場でライオンの餌になる運命を辿ることに。

終息の瞬間

グラウカスとアイオネの危機が迫る中、アントニウスたちが救いに現れますが、その直後、ヴェスヴィオ火山が激しく噴火を始め、ポンペイは火山灰に覆われてしまいます。運命の瞬間、グラウカスとアイオネはなんとか脱出し、海へと逃げることができました。

キャスト

• - グラウカス：スティーヴ・リーヴス
• - アイオネ：クリスティーネ・カウフマン
• - アントニウス：アンヘル・アランダ
• - ジュリア：アン・M・バウマン
• - ガリヌス：ミンモ・パルマラ
• - イシス神の司祭：フェルナンド・レイ
• - アスカニウス：ギレルモ・マリン
• - キリスト教徒のリーダー：カルロ・タンベルラーニ

この映画は、愛と陰謀の物語とともに、歴史的な事件を見事に描写した作品として、多くの人々に愛され続けています。

もう一度検索