ポータブルデータターミナル

ポータブルデータターミナル（PDT）は、片手で容易に扱える小型の入力端末です。ハンディターミナルとも呼ばれ、その携帯性と操作性から、様々な業界で幅広く活用されています。

機能と特徴

PDTは、その種類によって機能に差があります。簡易なモデルでは、キー入力による簡単な文字表示しかできませんが、高機能なモデルでは、タブレットPCやタッチパネルPCと同様の操作が可能です。OSには、Windows XP Tablet PC EditionやWindows NTが採用され、赤外線通信やワイヤレス通信、充電機能などを備えています。

主な用途

PDTは、その汎用性の高さから、多岐にわたる業務で活用されています。以下に、具体的な用途を挙げます。

チケット、切符の発行: 駅やイベント会場などで、チケットや切符の発行に使用されます。レシートプリンターが内蔵されており、その場で発券が可能です。
列車内での切符販売: 列車内での乗車券、補充券、座席指定券、特急券などの販売に使用されます。レシートプリンターが内蔵されており、その場で発券が可能です。
注文受付、レジ: レストランや小売店などで、注文受付やレジ業務に使用されます。バーコードリーダーや無線LAN機能を搭載したモデルもあります。
車内販売: 列車内での車内販売で使用され、レシートプリンターとバーコードリーダーが内蔵されています。
ファミリーレストランでの注文受付: 無線LAN子機と小型ディスプレイが内蔵され、特に「ハンディターミナル」と呼ばれることがあります。回転寿司店では、省力化のため、顧客自身が入力するシステムも存在します。また、セルフ式の店舗では、盗難や破損を防ぐため、カウンターやテーブルに固定されていることもあります。
カラオケの楽曲検索、転送: タッチパネルディスプレイ、赤外線通信、無線LAN、電子マネー決済機能などを備え、楽曲検索や転送に使用されます。第一興商のデンモクなどが代表的です。
在庫管理、検品、棚卸し、貨物追跡: バーコードリーダーを活用し、効率的な在庫管理や棚卸し、貨物追跡が行えます。コンビニエンスストア、レンタルビデオ店、図書館、工場、倉庫、運送会社などで使用されています。
決済端末: レストランでのテーブル会計や運送会社での代引き決済などに使用されます。

PDTは、これらの用途以外にも、様々な業務で利用されており、その利便性の高さから、今後も幅広い分野での活用が期待されています。特に、無線通信技術の発展に伴い、リアルタイムなデータ収集や処理が求められる場面での需要が増加しています。業務効率化、省力化に貢献する重要なツールとして、その役割はますます大きくなるでしょう。

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